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Special Featureー閉校特集ー来年度、統合を控える2校で記念・閉校式典

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秋田県鹿角市

■伝統忘れず、未来へ向かう
十和田高校の創立80周年記念式典と記念シンポジウム「十和田高校80年の歩み過去・現在・そして未来へ」が10月14日、同校で開催され、生徒と来賓、元教員など約200人が出席し、最後の節目を祝いました。
同校は、来年度から花輪高校、小坂高校と統合し「鹿角高校」として、新たなスタートを切ります。
記念式典で深井裕之(ひろゆき)校長は「これまでの卒業生は1万4千人を超え、地域や日本を支えるたくさんの人材を輩出してきた。もうすぐこの地を離れることになるが、校訓『純・剛・忍』の精神を忘れず、花輪、小坂の生徒や教職員と力を合わせ、より良い学校を作っていく」と式辞を述べました。
来賓の式辞、同校関係者への感謝状贈呈などが行われ式典は閉幕。その後行われた記念シンポジウムでは、谷内温(あつし)さん、佐藤達(とおる)さん、石垣寿美子(すみこ)さん、斉藤李砂(りさ)さんの卒業生4人と、生徒会長の工藤瑠夏さんがパネリストとして登壇。在学時の写真を紹介し当時の思い出を振り返りながら、現在の高校の状況や統合後の校舎の利活用などについて意見を交わしました。

▽寂しい気持ちだけで終わらせたくない
十和田高校 生徒会長 工藤瑠夏(るな)さん
十和田高校がなくなると聞いた時は、今まで当たり前にあったものがなくなるってどんな気持ちだろうと思っていました。でも、入学してから生徒会活動をやっている中で、過去の先輩方がつくってきたものに触れているうちに、思い出の詰まったものがなくなるのはとても寂しいことなんだなと、自分の肌で実感するようになりました。
ただ、寂しい気持ちだけでは終わらせたくないですし、残りの学校生活で十高の魅力を少しでも残していけるよう考え向き合っていきたいです。そして、後輩たちには十高の良さを残しつつ、鹿角高校としても、新しい歴史を築いていってほしいです。

花輪高校で10月21日、閉校式典とシンポジウムが行われ、在校生や教職員、卒業生など約500人が出席し、同校の歴史を振り返りました。
式典で佐藤貢(みつぐ)校長は「卒業生の総数は1万9千人を超え、国内外で活躍する数多くの人材を輩出できたことは地域の支援のたまもの」と感謝し、「統合した仲間と共に地域に愛されるような学校を目指して頑張ってほしい」と在校生を激励しました。
式典後に行われたシンポジウムでは、卒業生の高橋健一(けんいち)さん、松宮祐行(ゆうこう)さん、畠山陽輔(ようすけ)さん、小林範仁(のりひと)さんが登壇。「歴史を創った花校アスリート」をテーマに、それぞれが競技を始めたきっかけや高校時代の思い出などについて語り合いました。
翌日の22日には、花輪高校吹奏楽部の現役部員とОB・OGが集まり、総勢約100人によるファイナルコンサート「響」が、文化の杜交流館コモッセで開催されました。全日本吹奏楽コンクールで何度も金賞に輝いた花輪高校吹奏楽部。そんな名門の「花輪高校」としての最後の演奏に、詰めかけた満員の来場者からは、大きな拍手が送られていました。

▽花高生として胸を張って生きていきたい
花輪高校 生徒会長 根本竜之介(りゅうのすけ)さん
行事や部活動はもちろんですが、特に花輪高校で過ごした日々の生活が一番の思い出です。花高の伝統と言えば、応援歌練習や強歩大会などが思い浮かびます。そういった伝統がなくなってしまうかもしれないと思うと寂しさを感じます。
残りの学校生活では、行事をはじめ毎日の生活を一日一日大事にして、先輩方が残してくださった歴史に恥じないように生活していきたいし、今後の人生でも花高生として胸を張って生きていきたいです。後輩たちには鹿角高校という新しい学校として、ここだけにしかない良さや魅力を作っていってほしいなと思っています。

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