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チューリップ畑には今年もたくさんの笑顔と癒やしが溢(あふ)れました

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秋田県鹿角市

今年もたくさんの人が訪れた大湯一本木にあるチューリップ畑。
このチューリップ畑は、市民の方の厚意によって無料で開放されています。
20アールのチューリップ畑には、どのような思いが込められているのでしょうか。

世界文化遺産の一つである「大湯環状列石」から北に車で進むこと約2分。道路沿いに突然広がる色鮮やかな景色――。この場所が観光名所の新スポットとして知られる大湯一本木地区にあるチューリップ畑です。
チューリップの数は約2万5千本。赤、白、紫など色とりどりのチューリップは、丸みを帯びたものやギザギザした形のものなど種類もさまざまです。
今年満開になったのは、例年より一週間ほど早い4月下旬。ゴールデンウイークには県内外からたくさんの人が訪れ、花を眺めたり、写真を撮ったりして楽しむ様子が見られました。

■母親の趣味がきっかけ
「チューリップを植え始めたのは、大体30年くらい前。ニンニク畑だったところに母親がチューリップを植え始めたのがきっかけです」
そう語るのは畑の所有者である工藤昌利(まさとし)さん。はじめは、母親のユミさんが趣味で植えているだけでしたが、畑の片隅に植えられていたチューリップは年々数を増やし、次第に数えきれないほどに。やがて、口コミや新聞などのメディアで紹介されて有名になり、今では本市の観光名所の一つになりました。
ユミさんが亡くなった後も「来てくれる人がいるので、続けていきたいと思った」と話す工藤さんは、その想いを引き継ぎ、今は夫婦で管理されています。
チューリップの管理は年間を通して行われていて、6月に球根を掘って乾燥させ、9月に植えるスケジュール。植えるときは、近隣住民や比内支援学校かづの校の子どもたちが手伝いに来てくれるそうです。

■路上駐車はやめて!
しかし、近年は観光客が増えたことにより、路上駐車による交通事故なども起こっています。
工藤さんは「畑の近くに駐車場を用意していますし、畑の中に入って敷地内に車を置いてもらっても構わないので、車を道路に停めるのだけはやめてほしい」と話しています。

■元気なうちは頑張りたい
畑の管理は、雑草の処理など気を配ることが多いほか、毎年経費もかかるため、決して楽なものではありません。
「見に来たおじいちゃん、おばあちゃんが『また来年も来ますね』と声をかけてくれる。また、子どもたちの喜んでいる表情を見ると、やめるわけにはいかないなと思います。元気なうちは頑張って続けたい」と話す工藤さん。手作りのチューリップ畑には、見に来てくれる人への優しさと思いやりが詰まっています。

■INTERVIEW
北村麗子(れいこ)さん(本紙写真左)
大湯で高齢者サロンをやっています。見に行った日はサロンの人が少なかったので、チューリップを見に行くことにしました。花がきれいで天気も良く、良い記念撮影になりました。

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