Sopron note(ショプロン ノート)

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■日本語語学指導員現地レポート
第12代日本語語学指導員　堀縁さん

鹿角市出身。花輪高等学校卒業後、獨協大学外国語学部に入学。ドイツ語専攻。新潟県で地域国際交流協会に従事するなど、豊富な国際交流活動の経験を活かし、日本語語学指導員に就任。

ハンガリー出身の有名人と聞いて、思い浮かぶ人はいますか。ハンガリーの人口は約977万人で、東京23区の人口と同じくらいです。小さな国でありながら、世界に影響を与えたハンガリー人は数多くおり、今回は3人を紹介します。
1人目はピアニストで作曲家のリスト・フェレンツです。ショプロン出身で、別名「ピアノの魔術師」と呼ばれる人です。幼いころから音楽的才能を発揮し、ショパンやシューマンなどの名だたる音楽家とも親交を深め切磋琢磨(せっさたくま)し、後に管弦楽で演奏される交響詩という作品形態を確立しました。高身長で端正な顔立ち、そして超絶技巧の手技で演奏する姿はアイドル的な存在となり、演奏会中に気絶する熱狂的ファンがいたことでも有名です。
2人目は建築学者のルビク・エルネーです。ルービックキューブの発明者と聞くと、知っている人も多いのではないでしょうか。ルービックキューブは「3次元理論ゲーム」として1980年にアメリカの玩具会社から発売され、これまでに4億個以上も販売されています。現在彼は、国際ルービック財団を設立し、若手エンジニアや工業デザイナーの支援をしています。
最後はカリコー・カタリンです。現在、最もノーベル賞に近いとされる化学者で、新型コロナウイルスのワクチンにも応用された「メッセンジャーRNA」の臨床研究に貢献しました。これまでのワクチンは無害化・弱毒化したウイルスを投与していましたが、この研究では、抗体の設計情報を持ったワクチンを投与することで、抗体を作ることが可能とされています。iPS(アイピーエス)細胞研究者の山中伸弥さんにも影響を受けたそうで、日本との親近感も感じます。

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