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鹿角市議会 12月定例会 行政報告(1)

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秋田県鹿角市

■主な内容
・地域医療を推進 シンポジウムや講演会を開催
・秋田県種苗交換会 来年度本市で開催
・クマ対策 引き続き有害鳥獣駆除を実施

令和5年第6回鹿角市議会定例会が12月1日から22日間の会期で開かれました。初日に行われた市長の行政報告の概要をお知らせします。

■関係人口の創出
10月21日に、武蔵野大学有明キャンパスで「鹿角家(け)U(アンダー)25」交流会を開催しました。交流会では、起業した方やリモートワークの普及活動をしている方による事例紹介のほか、武蔵野大学の学生による「UIターン起業研究プログラム」の成果報告が行われました。また、同日に関係人口・鹿角家(け)会員の交流会「鹿角家(け)家族会議」も開催し、ふるさと鹿角への愛着の醸成が図られたと考えています。

■地域医療の推進
11月5日に、岩手医科大学の寄附講座事業として、医療職を志す中高生のためのシンポジウムを開催しました。本市出身の医師をはじめ、歯科医師、薬剤師、看護師など、実際に医療専門職として活躍されている11の職種の方を講師に迎え、医療職を目指す生徒が、直接、話を伺う貴重な機会となりました。
また、11月23日に、市民町民公開講座として「子宮頸がん予防講演会」を開催し、岩手医科大学の産婦人科学講座の馬場長(つかさ)教授から「子宮頸がんから守る」をテーマに、子宮頸がんの予防や最新情報について講演いただきました。そのほか、体験談や子宮頸がんを題材とした「いのちのコール」の上映も行い、子宮頸がんから身を守るためのワクチン接種や、がん検診受診の大切さについて意識を高める機会となりました。

■令和5年産米の作柄
田植え後から6月上旬までの低温や日照不足に加え、8月の高温障害により、本市を含む県北地域の作況指数が「96」の「やや不良」で、10アール当たりの予想収量は530キログラムと公表され、大雨被害のあった昨年と同程度です。また、令和5年産米の概算金価格は、昨年より値上がりしたものの、上がり幅は小さくなっています。一方で、燃料費をはじめとする生産コストが高止まりし、農業経営をひっ迫させていることから、国や県、関係機関と連携し、コスト削減などの支援に取り組んでいきます。

■秋田県種苗交換会
11月5日に開催されたJA秋田中央会理事会で、来年度、本市で9年ぶりに種苗交換会が開催されることになりました。県内外から多くの来場者が訪れる農業の祭典であり、地域産業の活性化が期待される一大イベントであることから、関係団体と連携しながら地域全体で取り組んでいきます。なお、開催期間はJA秋田中央会理事会で決定となりますが、市では、1月から準備事務局を立ち上げて、万全の体制を整えます。

■クマの出没状況
11月15日までの目撃・被害通報件数は308件で、昨年10月末日と比較して184件増加しています。そのうち被害件数は78件で、昨年と比較して34件の増となり、11件の人身事故が発生しました。また、有害鳥獣駆除によるクマ捕獲頭数は167頭で、昨年より90頭増加しています。被害が発生した地域を分析しながら、効果的な駆除活動を実施していますが、今年はクマの餌となる木の実が大凶作であったため、生活圏での出没が倍増する異常事態となっています。
この異常出没を踏まえ、10月20日に「鹿角市ツキノワグマ緊急対策本部」を立ち上げ、情報共有や被害防止対策を協議し、10月24日に、クマ対策に関する臨時広報を全戸配布しました。また、今年は親子での目撃が多く、暖冬が予測されることから、今後もクマの出没による被害が懸念されています。
このことから、10月26日に県や警察署、猟友会などの関係機関で組織する鹿角市鳥獣被害防止対策協議会において、猟期に入った後も有害鳥獣駆除を適切に継続していくことを申し合わせています。
クマの目撃情報や人身事故などの被害状況から、依然として多くのクマの生息が推測されますので、今後も重点的に有害鳥獣駆除を実施していきます。

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