令和6年第5回鹿角市議会定例会が8月30日から22日間の会期で開かれました。初日に行われた市長の行政報告の概要をお知らせします。
■主な内容
・第7次総合計画後期基本計画の策定がスタート
・定額減税補足給付金の申請は10月31日まで
・葛飾区四つ木地区との都市農村交流40年の節目
■第7次総合計画後期基本計画の策定
7月29日に、市民から広く意見を伺うための「かづの未来会議」の第1回会合を開き、委員15人を委嘱しました。会議では計画策定のスケジュールと市の現状を示し、若者の定住やUターンなどを中心に、普段感じていることや課題が議論されました。今後は、本市の目指すべき姿について中長期的な視点で意見をいただく予定としており、若者アンケートなどの多様な声を反映させながら、策定作業を本格化させていきます。
■かづのキャンパス構想の推進
包括的連携協定を締結している武蔵野大学の学生を、8月5日から9月11日まで受け入れたほか、10月には昨年度に続いて大正大学地域創生学部公共政策学科の学生を受け入れる予定です。
また、新たに徳島大学の教員と総合科学部地域創生コースの2年生18人が、地域とエネルギーの共生の在り方を研究するため、8月20日から本市を訪れたことにより、今年度は、3大学、5つのプログラムで、総勢50人の学生を受け入れています。
■デジタル行政の推進
デジタル庁が実施する「地方公共団体におけるアナログ規制の見直しに係る条例等の改正に関する調査分析事業」の協力自治体として、本市を含む全国の6自治体が連携して事業に協力することになりました。国の取り組みを参考にしながら、本市も、アナログ規制の見直しに積極的に取り組んでいきます。
■定額減税補足給付金
定額減税の対象者で、所得税と住民税から減税しきれないことが見込まれる場合は、定額減税補足給付金を給付しています。
6月28日付で、5952人へ確認書を送付し、8月26日時点で4452人から申請され、順次給付手続きを進めています。申請期限は10月31日までで、期限内に申請されるよう周知していきます。
■地域医療の推進
7月9日に市民町民公開講座を開催し、岩手医科大学薬学部の高橋教授から、薬の副作用と薬の上手な付き合い方について講演いただき、市民をはじめ120人が聴講しました。
また、7月27日に岩手医科大学見学ツアーを実施し、児童・生徒など35人が参加しました。当日は、医学部・歯学部・薬学部・看護学部が同一キャンパスにある環境で、体験実習やミニ講義、学食体験、ドクターヘリの見学、大学の理事長との懇談会を行いました。見学ツアーをきっかけに、医師や看護師、薬剤師などの医療専門職に興味や関心を持つ人が、志をさらに高くし、医療の道に進むことを期待しています。
■路線バスの再編
秋北バス(株)から、乗務員不足や燃料費などの高騰により、八幡平地区の2路線の営業を維持することが困難なため、できるだけ早い時期に、市が経営主体となるコミュニティバスなどへの移行を求められました。これを受け、デマンド交通を組み合わせた、コンパクトで持続可能な公共交通への転換を図るため、地域住民や交通事業者の意見を踏まえながら、再編案の検討を進めていきます。
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