■農地等災害の復旧状況
令和4年8月に発生した豪雨で被災した農地・農業用施設および林道施設の災害復旧事業については、全55カ所のうち、完成が19カ所、工事施工中が20カ所で、発注率は70・9%です。入札不調などにより、発注に至っていない16カ所については、設計単価などの見直しを行いながら進めていきます。
また、一部については、年度内完成が困難なことから、令和6年度に繰り越して実施することになりますが、関係農家などと調整を図りながら、早期の復旧に向けて取り組んでいきます。
■令和5年の観光客数と宿泊客数
観光客数は約164万人で、前年比約20%の増、宿泊客数は約20万人で、前年比約5%の増となり、回復基調が続いています。また、季節ごとの宿泊客数は、春の観光シーズンを控えた3月は前年同月を約70%上回ったほか、4月と6月は前年比約40%増、8月の祭りシーズンは前年比約35%増となるなど、顕著な増加が見られます。
■市内の雇用情勢
昨年12月末現在のハローワーク鹿角管内の月間有効求人倍率は1・56倍で、前年同月と比較して0・5ポイント下回っているものの、高止まりが続いています。新規求人は、建設業や医療・福祉などを中心に増加していますが、新規求職者数は減少傾向にあり、人手不足が続いています。
また、12月末現在の鹿角管内3高校の新規学卒者の就職状況は、縁故、公務員を除いた希望者61人のうち55人、率にして90・2%の就職が内定しています。内定者のうち、県内は前年比7人増の36人、うち鹿角管内は前年比1人増の27人で、県外は前年と同数の19人です。関係団体による高校への働きかけや、地元企業の積極的なPR活動が、管内就職者の増加につながったものと捉えており、引き続き管内就職への意識醸成を図っていきます。
■温暖化防止のための意識醸成
企業や団体へ脱炭素行動を促進するため、令和5年度に創設した「脱炭素行動事業者認定制度」については、2月末現在で11件の事業者を認定しています。認定したいずれの事業者も、節電や節水、省エネや再エネ設備導入など、模範となるような脱炭素行動を実践していることから、引き続き広報やホームページで取り組みを紹介し、取り組みの輪を広げていきます。
今後もCO2排出量の削減など優良な取り組みを行っている事業者の表彰を通じて、脱炭素の機運と意識を醸成し、官民一体となってカーボンニュートラルの達成を目指していきます。
■公共土木施設災害復旧事業
令和4年8月の豪雨で被災し、通行止めとなっている十和田末広地区の界(さかい)橋の復旧工事について、今年6月の通行止め解除に向けて工事を進めています。
同じく被災した十和田草木地区の丑道下タ(うしみちした)橋については、令和5年度に実施設計を行ったところであり、今年度から2カ年の計画で復旧工事を進めていきます。
■スポーツによる交流人口の拡大
「第97回全日本学生スキー選手権大会」を、三笠宮彬子(あきこ)女王殿下をお迎えし、2月16日から19日までの日程で開催しました。雪不足の中、連日、早朝から関係各位にご尽力いただき、無事に全ての競技を実施することができ、感謝を申し上げます。
令和7年2月には、国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会の開催を予定しています。こうしたさまざまな全国規模の競技会を積極的に開催しながら、「スキーのまち鹿角」を全国に発信していきます。
問合せ:総務課行政班
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