文字サイズ
自治体の皆さまへ

CITY POLICY 令和6年度 施政方針(1)

5/31

秋田県鹿角市

令和6年第2回市議会定例会で関市長が発表した「施政方針」から、本市が目指す方向性と今年度の取り組みをお伝えします。

市政の推進にあたり、公約である「市民との対話」を通じて、地域内の市民や団体とのつながりを深めるとともに、国や県、隣県、関係市町村との広域的な連携や交流を大切にしたまちづくりを進めていくため、関係構築や体制整備に努めてきました。本市が誇る自然や伝統文化、市民や地域とのつながりを大切にしながら、市民に笑顔と希望があふれるまちづくりを進め、将来都市像「ふるさとを誇り 未来を拓くまち 鹿角」の実現を目指します。

■基本戦略1 活力を生む地域産業・生業を支える
▽地域産業の成長支援
農業者の高齢化と労働力不足に対応するため、新規就農者の確保やスマート農業のさらなる普及を図るほか、JAかづのと連携したマッチングアプリの活用促進などにより、幅広い年齢層から農業に関わる人材を確保することで、経営基盤の維持・拡大を図ります。また、RTK基地局の活用による省力化・低コスト化を推進するとともに、担い手への農地の集積・集約化により農業経営体を育成し、競争力を高めます。

▽農業生産基盤の整備
県営ほ場整備事業により、毛馬内北部地区において実施設計が行われるほか、柴内地区と神田・道下タ地区では、新たな基盤整備に向けた事業計画の策定と調査が進められます。

▽意欲のある就労・就農支援
農林業の担い手育成と定着支援を図るため、農業法人へのインターンシップや、市独自の研修制度など、新規就農の促進と早期の経営確立に向けたサポートにより、新規就農者の定着を図ります。
女性や若者の就業を推進するため、ITを活用した副業を促進し、女性・若者の資格取得を支援することで、所得向上を図ります。
産業人材の確保については、関係機関との連携による地元就職の促進や、企業の求人活動と大学生のインターンに要する費用を支援するとともに、新たに外国人材受け入れのための住環境の整備を支援するなど、国内外からの人材確保に向けた取リ組みを推進します。

■基本戦略2 元気で健やかな暮らしを支える
▽人間ドックなどの推進
若年層のがん検診の個人負担金助成を継続し、受診しやすい環境を整えることで、がんの早期発見、早期治療につなげます。新たに20歳、30歳の歯周病検診を追加し、歯・口腔の健康の保持・増進につなげます。

▽感染症予防
乳幼児のおたふくかぜワクチンと成人の帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種費用助成や、子宮頸(けい)がんワクチン接種の勧奨を継続して行い、疾病の発症や重症化予防を図ります。また、新型コロナウイルスワクチン接種については、令和5年度で全額公費負担による特例臨時接種が終了しましたが、重症化予防の観点から65歳以上の高齢者や小児、妊婦などを対象に、令和6年度は接種費用の一部助成を行います。

▽地域医療体制の充実
秋田県の二次医療圏再編によって、新たな医療圏による枠組みが開始されることから、関係機関の協力のもと、鹿角地域の医療体制の維持を図ります。

▽出会い応援と結婚支援
独身男女の出会いイベントの開催に加え、女性参加者が結婚に対する意欲を高め、自信やスキルを身に付けられるよう、新たに女子力向上セミナーを開催します。また、新婚夫婦の経済的負担の軽減を図るため、住居費などの支援を継続します。

▽子育て支援
令和6年度から所得制限を撤廃し、保育料の完全無償化を実施します。また、保育園などにおいて、3歳以上児へ無償で主食と副食を提供することで、就学前の保育に関する経済的負担を大幅に軽減し、子育てしやすい環境の充実を図ります。
4月から福祉保健センター内に、新たに「こども家庭センター」を設置し、全ての妊産婦や子育て世帯、子どもから若者までの相談支援を一体的に行う体制を整えます。

▽高齢者の暮らし支援
高齢者福祉タクシー利用の助成を拡充することで、高齢者の社会参加の促進を図るとともに、見守りネットワークや救急情報キットの配付、見守り電話の導入支援などにより、高齢者が安心して暮らすことができる取り組みを継続します。

■基本戦略3 快適で安らぎのある暮らしを守る
▽水道水の安定供給
花輪浄水場と十和田浄水場の建物の老朽化が進んでいるため、令和6年度からの3カ年で水道施設全体の整備計画を策定し、老朽化対策を進めます。山根前田地区など4カ所においては、老朽管更新工事を実施し、計画的な水道施設の更新に努めます。

▽安全・安心な住まいづくり
令和5年度に実施した空き家実態調査に基づき、空き家所有者に対する適正管理の指導や、危険老朽空き家の解体費用の助成を継続し、空き家などの適正管理を推進します。

▽公共交通手段の維持確保
バス利用の拡大を図るため、新たに定期券・回数券の購入を助成し、生活バス路線の確保に継続的に取り組みます。また、4月に開校した鹿角高校と鹿角花輪駅間のバス路線に対する支援により、鹿角高校に通学する生徒の交通手段の確保を図ります。

▽有害鳥獣被害防止対策
多発する住宅地などでのクマの出没を受け、新たに、クマを誘引する栗や柿の木の伐採に対する補助制度を創設し、集落や住宅地でのクマの誘引物を減らしていくことで、人身被害などの防止を図ります。また、目撃が増えているイノシシやニホンジカへの対策として、くくり罠の捕獲技術を向上させ、捕獲体制を強化することで、鳥獣被害の拡大防止を図ります。

■基本戦略4 暮らしの安全・安心を高める
▽防災・減災対策
自主防災組織の育成と組織力強化への支援を継続するほか、秋田焼山火山防災マップと洪水ハザードマップを作成し、防災意識と地域防災力の向上を図ります。また、秋田県内陸北部における大規模地震を想定した発災時の防災対策について、秋田県と連携し、専門家を交えながら調査・検討を行います。

▽火災・救急に対する体制の強化
十和田地区の消防力と防災力を維持するため、老朽化が著しい十和田分署の移転整備を進めます。高規格救急自動車に搭載している救急資機材を更新し、医療機関との連携を強化することで、救急対応力の向上を図ります。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU