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Special Feature―最後の卒業式―

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秋田県鹿角市

「鹿角高校」に統合となるため、3月で閉校した花輪高校と十和田高校。地域と共に歩み、地域の人に見守られながら多くの卒業生を輩出し、伝統を築いてきた2校の最後の卒業式の様子をお伝えします。

■98年の歴史に幕 花輪高等学校
花輪高校の卒業式が3月1日に行われ、卒業生128人が母校の誇りを胸に学び舎を巣立ちました。
式典では、佐藤貢(みつぐ)校長が「皆さんは歴史的な年に本校で学んだ仲間。常に向上心を持ち、日々努力を重ねていってください」と激励。卒業生を代表し根本竜之介(りゅうのすけ)さんは「最後の花高生という大きな責任を背負って生活してきた。これからの社会で明るい未来が創れるよう、人の役に立てる存在になります」と述べました。
卒業生は家族が見守る中胸を張って退場し、教室でのホームルームでは、一人一人前に出て、友人や家族、教師へ感謝の気持ちを伝えました。
花輪高校は、花輪町立花輪実科高等女学校として大正15年に開校。今年で創立98年で、これまで1万9262人の卒業生を送り出しました。

■伝統を引き継いで 十和田高等学校
十和田高校の卒業式は3月2日に行われ、卒業生38人が慣れ親しんだ思い出の学び舎に別れを告げました。十和田高校は、県立鹿角工業高校として昭和18年に開校し、今年で創立80周年。これまでに送り出した卒業生は1万4253人です。
式典では、在校生代表の佐藤結衣(ゆい)さんが「先輩たちが紡いできた伝統を新しい学校につなげることができるように努力していきたい」と誓うと、卒業生を代表し工藤瑠夏(るな)さんは「十和田高校の伝統が引き継がれた、温かい雰囲気のある学校になることを願っている」と後輩たちへエールを贈りました。続けて「80年の歴史を誇る十和田高校の最後の卒業生としての誇りを胸に、これからの人生を歩んでいく」と、力強く今後の決意を述べました。

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