【活動事例1】[農業 林業]自分の人生を全うする地方移住 岩手県釜石市
三科 宏輔
出身地:神奈川県相模原市
転出元:神奈川県相模原市
前職:会社員
活動期間:令和4年4月~
■協力隊に応募したきっかけは?
私は、「自分の人生を全うしているか」の問いに対してモヤモヤを抱えながら働いていた会社員でした。
一度きりの人生このままで良いのだろうか……という不安を抱えながら、ヒントを求めてご縁があった釡石を訪れました。その際に出会った方々のイキイキと活動されている姿に感化され、「僕もこの地域で、この地域の方々となら、自分の人生を全うできるかもしれない」と思い、釜石での移住を決意しました。
以前より興味を持っていた「農・食」に関連する地域おこし協力隊の募集情報
を入手し、応募しました。
■地域資源の活用 すずこま(トマト)の栽培
有休農地を活用し、※すずこま(トマト)を栽培しています。
トマトが大好物で、好きなものをゼロから作る過程に、生きていく上で大切な〝何か〟があると思い、栽培を始めました。
分からないことばかりですが、来年度以降も規模を拡大しながら、大好きなトマトと向き合っていきます。
※クッキングトマトと呼ばれる熱を通すとより甘く、色鮮やかになる品種。釜石では振興作物として力を入れている。
■日本初のトマトジュース完成
日本初となるすずこまのトマトジュースを製作しました。大好きなトマトジュースを作る過程が、誰かの勇気に繋がることを目指し活動しています。
第一弾の『いとまとドリンク』は127本販売し、2週間で完売。
第二弾は2023年11月より販売予定です。
■YouTube活動 いとまとチャンネル/みっしー※
モノができるまでの過程を知らずとも暮らすことができる便利な社会の中で、ゼロからモノづくりに励み自分の人生を模索している過程を配信中。
トマト/トマトジュースができるまでの軌跡や築百年以上の古民家改修風景など、非効率さの中にある有意義な時間をまとめています。
※配信日:毎週土曜日18時45分~
■今後の抱負・任用後の目標
私がモヤモヤしていた会社員時代から変わることできたのは、自己開示ができる場を協力隊を通じて見つけられたからだと思っています。そういう場としても機能できるような畑を作っていきたいと考えています。
また、つまずきながらも何かを実践している姿を通じ、誰かの不安が勇気に変わることを目指して、目の前のやりたいを実行していきたいと思っています。
任用後の目標としては、私の象徴でもあるトマトジュースでもっと多くのつながりを作り続けていくこと、そのためにトマト栽培の安定化や加工場新設を検討しています。
今後もより多くの人とこの喜びを分かち合っていきたいです。
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