地域おこし協力隊として活躍する皆さんに、地域での活動や生活の様子などをうかがいます。
■演劇を使って市民交流や遊びの場を提供していきたい
青森県 弘前市
太田 歩さん
・令和3年4月着任
・北海道出身
Q 地域おこし協力隊に応募したきっかけは?
もともと弘前大学に通っていたので、弘前は慣れ親しんだまちでした。卒業後、東京の劇団で制作の仕事をしていたんですが、住み続けるなら弘前だとずっと考えていて。そんなとき、ちょうどタイミングよく地域おこし協力隊の応募を見つけたのがきっかけです。
Q 弘前市に暮らしてみた印象は?
大学のころから思っていたのは、「一人にならないですむまち」だなと。世話好きな方が周りにたくさんいらっしゃって、とても助かりますし、本当にありがたいです。それと、弘前はねぷたまつりはもちろんですが、50 年続く市民オペラの団体があったり、ストリートダンスが盛んだったり、文化を大切にし、古いものも新しいものも度量深く受け入れるようなところがあると思います。
Q 地域おこし協力隊としてどんな活動をしていますか?
私が着任したのは弘前市の岩木地区というところですが、主に演劇を使った市民交流や遊びの場を提供しています。子ども向けには絵本や物語を題材に、大人向けにはこぎん刺しの歴史や地元作家の陶器を題材にした演劇ワークショップを企画、実施をしています。参加した皆さんからはとても楽しいと好評をいただいていて、弾ける笑顔を見るのもすごくうれしいです。
Q 今後の目標は?
ワークショップをいくつもやってきましたが、今年は地域を巻き込みながら作品を一つつくり、上演したいと思っています。退任後も弘前で活動していきたいです。劇団の活動を続けながら、地域への恩返しにも努めていきたいと考えています。
地域おこし協力隊とは、都市地域から人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年以内です。総務省では、隊員数を令和8年度までに10,000人に増やすという目標を掲げており、この目標に向け、地域おこし協力隊等の強化を行うこととしています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>