モバイル市場競争促進プランの施策紹介[2]
(2)事業者間の乗換えの円滑化の加速
●事業者を乗り換えるための費用(スイッチングコスト)の低廉化
・新料金プランの移行の検討促進のための広報
■新料金プラン移行で年間約2・4万円安くなる
携帯各社は、令和3年春以降、従来のプランより低廉な料金プランの提供を開始しており、利用者は自分に合った低廉な新料金プランを選択することにより、携帯料金の支出を減らすことが可能となりました。
総務省の調査によれば、新料金プランに移行し携帯料金が安くなったと回答した人は、平均月約2千円(年間約2・4万円)安くなったとの結果があります。
■半数は旧来プランにとどまる理由は手続面倒
他方、総務省の調査によれば、未だに約半数の利用者は旧来のプランに残っており、新料金プランへ移行していない状況です。新料金プランに乗換えない理由として、「手続きを行うことが面倒」等があげられています。
【新料金プランへの乗換え意向】
【新料金プランへ乗換えない理由】
■実は手続簡単【MNPワンストップ始まる】
手続簡素化のため、令和5年5月から、従来より容易に携帯電話事業者の乗換えを行うことができるMNPワンストップが開始されており、手続は容易になりました。一方、民間事業者の調査によれば、MNPワンストップの認知度は約14%と低い状況です。
■周知広報の実施
このため、いつでも自由に容易な手続で料金プランの変更が行えるようになっていること等の国民理解の向上を図るため、モバイル市場競争促進プランの対策として、補正予算約1・5億円を活用し周知広報を実施するとしました。このように、利用者が自分に合った低廉なプ
ランを選択するよう促進します。
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