◆白浜町の取組01
衛星通信システムを活用して耐災害ネットワークを構築
NerveNet(ナーブネット)
平成27年度から令和2年度まで国立研究開発法人情報通信研究機構と耐災害ネットワークの実証実験を行った白浜町は、令和4年12月に新たに衛星通信システムの導入をはじめ全設備を刷新し、NerveNetの本運用を開始しました。
NerveNetは市販の無線・有線回線を利用して構築できる情報通信プラットフォームであり、インターネット経由の接続が可能で、災害だけでなくサイバー攻撃に対する強靭化も図っています。
あわせて白浜町はネットワークの利用者の反応や傾向を分析し、要望を実現して満足度を高めることなどを目的に耐災害ネットワークのサイトや白浜町のホームページの個人データ取得時の同意確認についてGDPR(一般データ保護規則)に準ずる対応をとりました。
◆白浜町の取組02
こどもは地域の保育園に通い家族は連携宿泊施設に滞在
保育園留学
家族で過ごしたい場所を選んで、こどもは一定期間、その地域の保育園に通い、保護者は宿泊施設に滞在するのが株式会社キッチハイクのプログラム「保育園留学」です。
白浜町はこれをワーケーション事業として位置づけ、令和5年度から日置(ひき)川地域の町営日置保育園で実施しています。留学費用は株式会社ギフティと取り組む「南紀白浜 旅先納税」を活用し、ふるさと納税を利用して費用の一部または全部を支払えるようにしています。
利用者から「第2の故郷ができた」という声があがるなど好評であり、他の地域にも広げる計画です。
◆白浜町の取組03
安心して滞在してもらうための観光と防災のデジタルマップ
しらはまこんぱす
観光客が安心して滞在できるよう、白浜町は内閣府のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用して、令和5年10月に観光防災デジタルマップ「しらはまこんぱす」のサービスをスタートしました。
スマートフォンに現在地が表示され、平時は観光マップとして利用でき、災害時には土地勘がなくても避難所に向かうことが可能となります。
この「しらはまこんぱす」は白浜町に拠点を置き、自治体のDX化を支援し、地域課題の解決に取り組む株式会社ウフルが提供するデジタルマップ「elcompath(エルコンパス)」をベースに白浜町のレトロな風景写真を閲覧できるようにするなどカスタマイズしたものです。
今後は投稿機能を追加し、地域ならではの情報を提供していくなど、他のサービスとの差別化を図っていく予定です。
◇白浜町に移住しました
自然や農業の魅力を伝えられる仕事を求めて
「人と人、人と自然をつなぐ」をコンセプトに活動しています
農園「わかやましらはま農家」代表 遠藤賢嗣さん
生まれて初めての旅行先が白浜町だったという京都府出身の遠藤賢嗣さんは大学卒業後、アドベンチャーワールドのスタッフになり、イルカやクジラの飼育を担当していましたが、「自然と寄り添い、色々な人と関わり、地域活性化に貢献したい」と思うようになり、2018年に農業を始めました。
現在は2.5haの農地でケイトウやストックなどの花卉(かき)やトウモロコシやレタスなどを育てながら、収穫体験や農福連携などに取り組んでいます。
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