◆TOPICS 01 推進員が業務改革とデジタル化をリード
DX推進活動「チャレンジ・越前」
昨年、策定した越前市行財政システム改革プラン「チャレンジ・越前」は、市民と職員のウェルビーイング(幸福実感)の向上をうたい、職員が生き生きと働けるようにすることにより市民サービスを向上させていこうというもので、市民サービス・市役所風土・財政の3つの改革を進めていくことを目標にしています。
具体的な取組としてDX(デジタル技術を活用した改革)の推進では、テレワークの推進やスマートフォンだけで手続きや相談ができる「手のひら市役所」の普及を掲げ、申請や届出などのオンライン化を順次進めています。
また今年度は、市役所の行政改革やデジタル化(自動化・電子化など)を進める中心的人材となる35名の「市役所変えよっさ推進員」(行政改革・デジタル化推進員)を各課に配置しました。
改革の旗振り役の養成やデジタル知識の普及、課題の掘り起こし、各部署の取組の水平展開といった
効果も期待されます。
◆TOPICS 02 仮想空間で発掘現場が目の前に
越前国府発掘プロジェクト
越前市にはかつて越前国の国府が置かれ、国司が政務を行う国衙(こくが)がありました。その所在地については、現在の中心市街地だったと推定されるものの、いまだに判明していません。
越前市はこれを明らかにするため、令和5年度から5か年計画で調査を進めています。
令和5年度は国衙の有力な候補地である本興寺の境内で発掘調査を行えることになり、公募に応じた市内外のボランティア39人が参加、市の学芸員と共に約100平方メートルの範囲を1.5mほど掘ったところ、東西方向に走る区画溝や当時、使われていたと思われる陶器などを見つけることができました。
遺跡は保存のために埋め戻す必要があったことから、発掘調査の成果を広く知ってもらうためデジタル技術で再現しています。収集したデータを基に、AR(拡張現実)や VR(仮想現実)の技術を使って、実際に遺跡の中に立っているかのような体験ができるようになりました。
◆TOPICS 03 子どもたちの安全のために情報を共有
見守りマップ「キッズセーフえちぜん」
越前市の国高地区自治振興会では、地域の子どもたちを守るために、公民館や小中学校PTA、民間事業者と共に危険箇所を調査し、地区の人が共有できるようWEB上に安全安心マップ「キッズセーフ」を公開しています。
地区の住民約100人が参加し、あいおいニッセイ同和損害保険(株)の協力のもと、急ブレーキや急発進といった日常の運転状況のデータ収集も行いました。さらに過去3年間の地域の交通事故データも取り込んでいます。
危険箇所はマップで表示するだけでなく、注意をうながすために現地に看板を設置したり、交差点に横断旗を用意したりといった対策も行っています。
国高地区の「キッズセーフ」の取組は市内の岡本地区や吉野地区にも広がり、地域の名所や文化資源などを含めたマップの作成も行われています。
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