地域DXのヒント

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三重県
セキュリティと利便性を両立した庁内業務環境の実現

地域DXのヒント第5回は、自治体における情報セキュリティの取組について三重県の事例をご紹介します。
三重県では、業務効率と生産性のさらなる向上をめざし、デジタルコミュニケーションの強化と、高度なセキュリティ対策を両立した業務環境を整備するため、業務端末をインターネット接続系へ配置する庁内ネットワークの移行を実施しました。
具体的には、例えば、EDR(※)と言われる端末レベルでのセキュリティ対策等を実装することで、安心してインターネット接続系を利用することができ、多様なクラウドサービスの活用や、安全にテレワークが可能となる業務環境を実現しています。
移行に際しては、複数回の切替リハーサルを実施し、移行後の不具合を限りなく少なくして臨むとともに、職員側への負担を減らす手法を確保する等、十分な準備・検討や庁内関係各部署との調整、職員への説明により、業務端末と業務システムを一度に移行する方法を採ることができました。
また、このネットワークの移行と併せて、チャットツールを含めた庁内システムをクラウド環境下に導入しました。これらの利用によるコミュニケーションの円滑化、柔軟な働き方の実現などといった効果のほか、住民への情報提供・回答の迅速化など行政サービス向上も期待されており、新たなネットワーク基盤がより効果的な行政の実現を支えています。

※未知および既知のマルウェア等による悪意ある活動を示す異常な挙動の端末を監視・検出・特定する仕組み。

◆県庁DXの推進

■めざす姿
◇県民のサービスが変わる!
・スマートフォンなどでの簡単な行政手続
・データに基づく政策立案や新しい行政サービス等の創出

◇仕事の進め方が変わる!
・デジタルコミュニケーションの促進や業務プロセスの
改革
・生産性向上、ペーパーレスとオフィス環境向上の実現

◇職員の働き方が変わる!
・モバイル型パソコンによる場所を選ばない仕事の実現
・高いレベルのワーク・ライフバランスの実現