秋田県横手市
マイナンバーカードを活用したシームレス避難所システム
地域DXのヒント第6回は、自治体におけるマイナンバーカードの利活用の取組について秋田県横手市の事例をご紹介します。
横手市では、災害時に開設する避難所の受付管理の効率化や、避難状況の把握・分析をサポートし、避難所運営の最適化を目指すため、「シームレス避難所」の運用を行っています。
これまで手書きで行っていた避難者の受付を、マイナンバーカード等から必要な基本4情報(氏名、住所、生年月日、性別)を読み取ることにより、「書かない受付」とすることで作業を簡略化するとともに、読み取った情報を地図データと連携することで、避難完了世帯や、避難が済んでいない避難行動要支援者などの情報を地図上に可視化し、災害対策本部との迅速な避難状況の共有が可能とな
ります。
また、避難所ごとに避難者の年齢・性別層などの情報を把握し、食料品や生理用品等の不足物資の仕分けや、今後の必要数量の見込みを行うことにより、配慮が必要な方への適切な支援に役立てます。
避難所での業務に携わる職員からは「迅速な情報共有が可能となった」「避難者名簿作成の省力化に役立つ」との声があり、避難所運営の効率化を図ることにつながるものと捉えています。
市では、今後もマイナンバーカードを活用し、災害対策を始めとして様々な分野において、市民の利便性の向上につながる取組を推進してまいります。
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