青森県八戸市
「はちのへスマート窓口」の推進
地域DXのヒント第11回は、自治体におけるフロントヤード改革の取組について八戸市の事例をご紹介します。
八戸市は、令和6年11月より、「書かない・待たない・行かない窓口」をコンセプトとした、「はちのへスマート窓口」を開始しています。
少子高齢化や人口減少が進行する中、行政資源が限られる将来を見据え、効率的かつ質の高い行政サービスを提供するため、「窓口業務改革の推進」を市のデジタル推進計画の柱として位置付け、DXを積極的に推進してきました。
令和5年度には、総務省の「自治体フロントヤード改革モデルプロジェクト」に採択され、全庁的な取組が本格化。特に若手・中堅職員が中心となり、市民目線で業務プロセスを見直し、「使いやすさ」と「分かりやすさ」を追求した新たな窓口改革を実現しました。
はちのへスマート窓口では、複数の手続きをシームレスに連携させる「窓口リレー方式」を導入し、来庁者の負担を大幅に軽減。市民課や国保年金課など庁内7課とサービスセンター11カ所でサービスを提供し、申請手続の約4割をデジタル化しています。また、案内係を配置することで、デジタルに不慣れな市民にも安心して利用できる環境を整備しました。
この取組は、東北最大規模の窓口デジタル化事業であり、全国のモデルとなる汎用性の高いシステムを構築したと自負しています。今後も、データに基づく人員配置の最適化や業務プロセス改革(BPR)を進め、全ての市民が暮らしやすさを実感できる取組を推進します。
はちのへスマート窓口
【URL】https://www.city.hachinohe.aomori.jp/soshikikarasagasu/johosystemka/kurashi_tetsuzuki/23017.html
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