●お肉物語4 地域から食の魅力を発信!群馬に広く根付くご当地肉料理
群馬には、それぞれの地域の農産物や食文化を生かした肉料理があります。昔から親しまれてきたメニューや町おこしメニューなど、群馬のご当地肉料理を食べに行きましょう!
▽群馬全域 とりめし
イベントのお昼の定番 県民のソウルフード
薄切りにした鶏肉にたれを絡めてご飯に乗せる「とりめし」は、県民はもちろん、観光客からも愛される名物グルメ。県内のスーパーでも定番の弁当として販売されています。
▽下仁田町 すき焼き
下仁田ねぎを加えて群馬ならではのすき焼きに
今が旬の下仁田ねぎの甘さとうまみの魅力を最大限に引き出す食べ方がすき焼きです。上州牛、上州和牛と共に、日本のごちそう「すき焼き」を堪能しましょう。
下仁田ポークを使った「豚すき焼き」もお勧め
▽沼田市 とんかつ
県産の豚肉を使った沼田のとんかつ街道
沼田市内の国道120号線沿いには、県産の豚肉を使用しているとんかつ店が軒を連ね、揚げ方やソースに工夫を凝らしたとんかつが食べられます。
平成26年に町おこしのために旗揚げした「とんかつ街道」
▽前橋市 豚肉グルメ
県内の飼養頭数第1位 前橋で味わう豚肉料理
養豚が盛んな前橋市で味わえるさまざまな豚肉料理。市内の学校給食では県産豚肉と野菜たっぷりの前橋のオリジナル豚汁「tonton(とん とん)汁」が提供されています。
香ばしくジューシーな味わいのポークステーキ
(C)前橋観光コンベンション協会
▽大泉町 シュラスコ
日本でブラジルを体感 大泉町のシュラスコ
町の人口の約2割が外国籍で、中でもブラジル国籍の住人が一番多いことから、本場のブラジル料理が食べられる大泉町。牛肉を炭火で焼いた「シュラスコ」は絶品。
グルメの他、サンバなど大泉町にはブラジル文化が根付く
▽高崎市 豚ホルモン焼き
高崎が発祥!? 豚のホルモン焼き
昭和30年代に高崎市内の焼肉店で、当時、売り物にならなかった豚のホルモンに味付けをして提供したのが始まりとされ、今では高崎名物の1つとされています。
令和4年には実話を基にした映画『泣いて笑って豚ほるもん』が公開
▽上野村 いのぶた料理
生産は全国で3カ所のみ 上野村のいのぶた肉
イノシシとブタを掛け合わせた「いのぶた」は生産が難しく、幻の肉と言われています。「道の駅うえの」では貴重ないのぶた肉を使ったメニューが楽しめます。
道の駅うえのではお土産用に、いのぶたメンチやハンバーグなども販売中!
●お肉物語5 食肉加工のプロを育成する日本で唯一の職業能力開発校
・多くの生徒が高水準な食肉技術を実践的に学んでいます
全国食肉学校(玉村町)は、食肉に関するあらゆる技術と知識を体系的に身につけることができる、伝統ある食肉の学校です。食肉に関する知識のない人でも一から学ぶことができ、日本式の食肉の「カッティング方法」や加工品の製造方法など、時代のニーズを捉えた講座で即戦力となる人材を育てています。
▽語り部
公益社団法人全国食肉学校 学校長
小原和仁(おばらかずひと)さん
JA全農に入会後、令和3年学校長に就任。生徒と指導者の育成に力を入れている
・日本に加え世界中の商圏に合わせた商品作りや提案方法を学ぶことができます
▽卒業生の活躍
JA全農インターナショナル株式会社
蔡定亨(ツァイ・ディンホン)さん
全農職員として日本で出会った和牛の魅力を広め、生産者と消費者の架け橋となるべくアジアや欧州を中心に食肉輸出の交渉を行っている
〔この学校のプロフィール〕
Q:修学期間は?
A:総合養成科には1年・6カ月、食肉販売科には3カ月のコースがあります
Q:どんな人が学んでいるの?
A:食肉業界を志す人や研修生、食肉業・畜産業の後継者などです
Q:取得できる資格は?
A:「食肉加工技能士補(1年コースのみ)」「食肉販売技術管理士」
▽在校生からの一言
「カッティング」技術の上達を実感しています。
仕事に生かすのが楽しみです
橋本育武(はしもといくむ)さん
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