群馬で見られる動植物の特徴や生態を紹介します
■県内はもちろん全国的にも希少 赤城大沼の氷上ワカサギ釣り
体長10〜15センチほどで冷水を好む「ワカサギ」。赤城山にあるカルデラ湖「赤城大沼」は全国的にも希少な氷上ワカサギ釣りが楽しめる場所として、例年1月上旬〜3月下旬にかけて多くの釣り人が訪れます。印象的なカタツムリ型のテントの中で、凍った湖面に開けた穴から釣り糸を垂らしてワカサギを釣り上げる光景は、冬の風物詩になっています。
写真提供:前橋観光コンベンション協会
・氷上に空けた穴から竿を揺らしてワカサギを誘う
▽ワカサギ-公魚-
特徴:キュウリウオ科の魚。国内では、島根県以北の本州と北海道に自然分布。湖沼や河川の下流域、海の内湾に生息し、大きいもので15センチほどに成長します。寿命はおおむね1年ですが、寒冷な地域では2年魚、3年魚も見られます
・背びれが腹びれよりやや後ろについていることが海水魚チカとの違い
・背びれの後方に脂びれがあり、これがサケの仲間である証拠
・体は細長く、各ひれは小さい
▽[赤城大沼のワカサギの特徴]海抜が高く、きれいな水で育ち身が締まって、脂乗りも良い
赤城大沼のワカサギは、冷たくきれいな水の中で2年ほどかけてゆっくり育ちます。身が締まっていてうまみが強く、特に冬季は脂が乗っておいしいといわれています
写真提供:前橋観光コンベンション協会
▽[観察の注意点]平地と比べて気温が低いため防寒対策は万全に!
赤城大沼は標高1345メートルの場所にあり、市街地と比べて冬季は10〜15度ほど気温が低く、氷点下10度を下回ることもあるので、寒さ対策は万全にしましょう。また氷上が凍っていない部分を立ち入り禁止にすることもあるため、注意が必要です。
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