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明日を描く~デジタルクリエイティブ人材が創る未来~(1)

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群馬県

近年のデジタル化が急速に進む社会で、デジタル人材の不足が懸念されています。
県では、10年後、20年後の未来を見据えた群馬県の新たな産業「デジタル・クリエイティブ産業」の創出を目指しています。
県内産業全体を大きく変革させ、全産業に新たな価値を与えることが期待されるデジタル・クリエイティブ産業。
今回は新たな産業を担う人材育成などの取り組みと、それらに携わる人の思いなどを紹介します。

■担当者に聞いた! 県の取り組みと目指す姿
県庁eスポーツ・クリエイティブ
推進課 クリエイティブ人材係長
鈴木憲貴さん

▽求められるデジタル人材
最先端のデジタル技術を活用して企業の成長に貢献できるデジタル人材が求められています。デジタル化の流れは今後も進んでいくことが予想されており、経済産業省の調査によると、令和12年に不足するIT人材は40~80万人と言われています。

▽人材の育成と活躍できる場の創出
3年度に小・中学生、高校生が無料で利用できるデジタルクリエイティブ人材育成施設「tsukurun」(前橋市表町)を開設し、さらに今年6月には桐生市により「tsukurun KIRYU」(桐生市末広町)が開設されました。
県では子どもが楽しみながらデジタル技術を身に付け、想像したことを目に見えるものへと作り上げる力を併せ持った「デジタルクリエイティブ人材」の育成に力を入れています。
またこうした人材が活躍できる企業が群馬でさらに増えるよう、企業の誘致や創業の支援を行っています。

▽クリエイティブの発信源となるために
安定した人材の輩出と働き口となる企業を増やしていくことに加えて、映画やドラマ、アニメなどのコンテンツが群馬から発信されていく環境の構築にも取り組んでいます。
群馬には映像制作に適した環境や設備などが整っているという強みがあります。それらを生かせるよう、映像制作などに関わるクリエイターに向けて情報発信や支援を行っています。

▽新たな産業の創出へ
デジタル技術を活用した「デジタル産業」とコンテンツ・エンターテインメント産業などの「クリエイティブ産業」を掛け合わせた新たな産業として「デジタル・クリエイティブ産業」が、群馬の新たな産業となることを目指します。そして他の産業にも付加価値を与えて、県全体の産業が成長することを期待します。

■習うより慣れよう、学ぶより遊ぼう
tsukurunは最先端のデジタル機材とさまざまなソフトウェアを用いて創作活動を行いながら、小・中学生、高校生がデジタル技術について無料で学ぶことができる人材育成施設です。

▽例えばこんなことができます
・3Dで立体をデザインするソフトを使用し設計図を引く
・3Dプリンターで出力して完成。3Dプリンターでの出力には数時間を要する

▽出張tsukurun~デジタルクリエイティブ体験をお届け~
県内のどこでもデジタル技術が学べるよう、市町村などと連携し「出張tsukurun」を実施しています。
出張tsukurunは、tsukurunから離れた場所に在住している小・中学生、高校生を対象とした出張講座です。tsukurunの施設と同様の機材で、同じ体験をすることができます。今後も希望する子どもたちが、県内どこでもデジタル技術に触れることができる環境の整備を進めていきます。
・プロのクリエイターが実際に使う機材で楽しみながら学ぶことができる

▽初心者でも大丈夫!
tsukurunの利用者には、大人が目を見張るような作品を制作する子もいますが、みんな最初は初心者でした。
tsukurunを初めて利用する子ども向けイベントも開催しています。
スタッフが丁寧にサポートしますので、安心して利用してください!

tsukurun KIRYU
ティーチングスタッフ
伊藤正宏さん
「気軽に利用してくださいね!」

▽利用者のVoice
高校では美術部に所属しています。学校や家で紙に絵を描いていますが、tsukurunが桐生に出来てからデジタル機材を使ってイラストを描くようにもなりました。デジタルでは修正も簡単で、いろいろな描き方に挑戦できるのが楽しいです。
・大谷さんがカピバラの写真を見ながらtsukurun KIRYUで描いたイラスト

大谷正義さん
(高校2年生)

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