■元地域おこし協力隊員のぐんま暮らし
安中市の地域おこし協力隊として安中市西上秋間の秋間梅林で活動した上原さん。任期終了後の暮らしとは?
・元安中市地域おこし協力隊 上原朋佳(うえはらともか)さん
結婚を機に安中市に移住し、地域に貢献できる活動がしたいという思いから、地域おこし協力隊に応募しました。秋間梅林での活動では慣れない農作業や生活環境の変化など、大変なこともありましたが、任期中に安中市の創業支援を活用し、起業の準備を始め、任期終了後に居酒屋を開きました。安中産の梅や蜂蜜を使った「ハードサイダー」を作り、現在は梅を使った「クラフトビール」の製品化に取り組んでいます。これらの商品をきっかけに多くの人が店を知り、安中市に訪れてもらえれば最高だなと思っています。
将来的には新しい挑戦をしたい人へ、店をイベントスペースとして貸し出すことも考えています。この店をチャレンジしたい人たちに寄り添える場所にしていきたいです。
■隊員をつなぐ場所に
県では隊員同士の交流を深め、各地域の活性化を支援することが、任期終了後の定住につながると考え、交流研修会などを開催しています。
今回は1月25日(木)、26日(金)に行われた地域おこし協力隊交流研修会の様子を紹介します。
▼1日目
隊員への支援を行う岩崎さんを講師に迎え「グループワーク」を行いました。
それぞれの隊員の活動内容や実績、得意なことを生かした新しい企画を考えるというものです。他の隊員の活動実績を知ることができる貴重な機会となりました。
▼2日目
隊員が魅力発信の活動をしている秋間梅林を視察しました。
他の隊員が活動する現場を見学したり、実際に体験したりすることで、隊員同士の意識を高め合いました。
▼隊員・自治体・地域の伴走役として
・NPO法人ぐんま地域おこし協力隊ネットワーク 理事長 岩崎大輔(いわさきだいすけ)さん
熊本県出身で元地域おこし協力隊員である岩崎さんは、令和4年6月にNPO法人ぐんま地域おこし協力隊ネットワークを設立し、隊員を定住につなげるための支援を行っています。
今回は、その活動内容について聞きました。
○ネットワークを設立した理由は何ですか?
私自身も桐生市の地域おこし協力隊員として、移住促進活動などをしていました。
初めは知り合いがいない土地で活動をしていく不安がありました。最終的には定住に至りましたが、協力隊員の気持ちを分かってくれて、制度や役割を理解する人からの活動へのサポートがあると良いなと感じていました。こうした経験から元隊員だからこそできる現役隊員への支援をするため、ネットワークを設立しました。
○どんな活動をしていますか?
主な活動は隊員への相談・助言、隊員と市町村・地域の間に入り、活動の方針を伝える補助など緩衝材としての役割です。隊員と受け入れ市町村を同時に支援することで、隊員が活動しやすい環境づくりを行っています。
また県と共に、市町村向けの隊員受け入れの心構えや体制づくりに関する研修・隊員同士の交流会を行っています。
○今後はどのような活動をしていきたいですか?
今年3月に県地域おこし協力隊ポータルサイト「ツナグンマ」内に支援活動を周知するホームページを作成しました。これを機に、より多くの市町村への支援に入り、県全域へ活動を広げていきたいです。私たちは唯一ずっと変わらない相談相手として、伴走していきたいと思います。この活動を通して群馬県全体の地域力向上に貢献していきたいです。
■きみの未来とぐんまをつなぐ「ツナグンマ」
県地域おこし協力隊ポータルサイト「ツナグンマ」(※二次元コードは本紙参照) では、現役隊員や元隊員のインタビュー、隊員の募集情報などを見ることができます。ぜひご覧ください!
・私たち隊員は「思い」と「行動」で地域を盛り上げていきます!
問い合わせ先:県庁地域創生課
【電話】027-898-2776
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