■〔今回の舞台〕「尾瀬国立公園 木道整備」
▼総延長65キロメートル!登山者の安全を守る木道整備
尾瀬国立公園には約65キロメートルの木道があり、環境省、群馬県、福島県、電力会社などがそれぞれ整備・点検を担当しています。木道は植物などを踏み荒らされるのを防ぐ重要な設備で、10年前後で架け替えが必要となります。今回は尾瀬の自然と登山者の安全を守る木道整備を紹介します。
○人
今井工業株式会社 今井一文(いまいかずふみ)さん
「尾瀬の木道工事は、同じ場所に同じものを作り続ける特殊な仕事ではありますが、熟練技術者の知識と若手のやる気を融合させて、新しい技術や材料を試す楽しさがあります」
○仕事
木道の形状も、雪解けや増水時に水没しないように高架式にしたり、つまずかないように踏み面に金具が出ないようにしたり、年々改良されています
木道の整備は人力で行われています。材料は折れにくく水に強い県産の木材を使用。劣化状況によって、10年前後で掛け替えをしています
○道具
ヘリで木材を運搬
道路がない山岳地での工事になるため、材料となる木材は修繕場所付近までヘリコプターを使って運搬し、そこから修繕場所までは全て人力で運びます。木材は大きいもので1本あたり50キログラム以上あり、運搬の総重量はおよそ100〜150キログラムになることもあります
取材協力:県庁自然環境課
<この記事についてアンケートにご協力ください。>