ちょっと待って、それは詐欺!(1)

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「自分はだまされない」そう思っていませんか?犯人は、あなたの不安をあおることや平常心を失わせること、冷静な判断力を奪うことに長けています。そんな犯罪者が皆さんの大切なお金を狙っています。被害に遭わないよう対策して、貴重な財産を守りましょう。自身で対策する他、周りの人にもぜひお伝えください。

■こんな言葉が出てきたら注意～犯人が使うワード3選～
●「急がないと」
詐欺師は、皆さんの不安を駆り立て、誰かに相談したりゆっくり考えたりする時間を与えてくれません。「急がないと」「今すぐに」などと焦らせて、冷静な判断力を奪います。
例えば「会社の車で事故を起こしてしまった。示談したいので今日中にお金が必要」や「あなたの口座が不正使用されている。今すぐ預金を移動しないと!」というように、判断を急がせてきます。
「その時は焦っていて詐欺だと気づけなかった」と語る被害者も少なくありません。

▽事件簿1
息子から「会社のお金を株に使い込んでしまった。すぐに弁済しないと会社をクビになり、警察に逮捕されてしまう」と電話があった。前科がつくのはいけないと思い、受け取りに来た会社の上司に現金を手渡した。
後日息子に連絡したところ「そんなことはしていない」と言われ詐欺だと判明した。
被害額：400万円

●「必ずもうかる」
SNSで「必ずもうかる」「確実に利益が出る」などと投資を持ち掛ける「投資詐欺」が増えています。
投資詐欺は、皆さんの興味・関心を巧みに利用し「投資初心者でも必ずもうかる」「今後伸びる未公開株を買っておくべき」「短期間で資産が倍増する」などとうたい、投資の元本や手数料という名目で金銭をだまし取る手法です。
最近では経済アナリストや著名人を自称し「投資について直接指導する」と言って、金銭を振り込ませる事例も増えています。

▽事件簿2
インターネット上で著名人が投資を勧める広告からサイトにアクセスしたところ、著名人を自称する者とつながり、連絡先を交換することになった。「必ずもうかります!」と投資を持ち掛けられ、指定された口座に入金。投資専用サイト上では運用利益が出ているため、さらに入金。
投資専用サイトは詐欺グループが作成した偽サイトだった。
被害額：6500万円

●「あなただけ」
海外のロマンス映画のような甘いせりふを巧みに使い、恋人関係や結婚を匂わせる「ロマンス詐欺」が県内でも確認されています。
ロマンス詐欺はSNSやマッチングアプリでの出会いをきっかけとしていることが多く、幅広い世代で被害が確認されています。
「信頼しているあなたにだけ」と、身の上話や夢に向かって頑張っているエピソードで距離感を縮めようとしてきます。借金の返済や夢の実現、2人が会うためなど、金銭要求の名目はさまざまです。「2人の将来のために投資しよう」と持ち掛け、投資詐欺へとつなげる事例もあります。

▽事件簿3
SNSで女性からメッセージが届き、連絡を取り合ううちに恋愛感情を抱くようになった。
「海外旅行に行こう!」「結婚資金を投資で貯めよう!」などと盛り上がり、女性が指定する口座にお金を振り込んだ。
なかなか女性に会えないため返金を要求したが、連絡が取れなくなった。
被害額：300万円

※「事件簿」は「SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺」(警察庁)(【URL】https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/)を加工などして作成