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自治体の皆さまへ

医師をつなぎ、群馬を守る。(1)

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群馬県

県では誰もが安心して健やかな生活を送るために、必要な医療が切れ目なく提供される体制の構築を目指しています。
県内の医療施設に従事する医師数は増加傾向にあるものの、厚生労働省の調査では群馬県は医師少数県に位置づけられています。そのため、医師の確保を県政の重要課題とし、現場のニーズを反映した実効性のある取り組みに力を入れています。
今回は、より多くの医師が県内で活躍することで、将来にわたり安心して医療を受けることができる体制をさらに強化していくための取り組みについて紹介します。

▽県内の医療施設に従事する医師数

■医師になるには
大学の医学部医学科を卒業し、医師国家試験に合格する必要があります。医師免許取得後は2年間の臨床研修が実施されます。

[高校など]

[大学医学部など(6年間)]

[医師国家試験(医師免許の取得)]

[臨床研修(2年間)]

●学びたい気持ちを応援します!
県では、平成21年度から群馬大学医学部に「地域医療枠」を設置し、将来県内の地域医療に貢献したいという強い意志を持って進学する学生に対し、修学資金の貸与を行っています。修学資金の貸与を受けた学生は、卒業後の一定期間、県内の特定病院(公立病院など)に勤務することで、返還が免除されます。これまでに約270人の学生が制度を利用し、144人が県内で医師として活躍しています(6年度時点)。7年度からはこの地域医療枠を現状の18人から23人に拡大します。
また新たに、県外私立大学(東京医科大学・杏林大学・帝京大学)に群馬県の地域枠(合計4人)を設置します。

▽地域医療枠利用者Voice
高崎総合医療センター
救急科医師 青山大貴さん

高校1年生のときに経験した東日本大震災は「誰かの役に立ちたい」と医師を目指す大きなきっかけとなりました。当時、高校の担任の先生から群馬大学医学部の地域医療枠について説明があり、制度を知りました。
大学卒業後、伊勢崎市民病院で臨床研修を行い、さまざまな診療を経験する中で初めて「救急」に触れ、とてもやりがいのある診療科だと感じました。さまざまな症例の患者さんが搬送されて来るので、院内のいろいろな診療科と連携しながら治療に当たっています。
救急医として経験を積み、地域医療に貢献できるよう、これからも医師として患者さんに寄り添った診療を行っていきたいです。

▽群馬で医師としての一歩目を
臨床研修修了後も県内の医療機関で勤務する医師が多いため、県では臨床研修の地として群馬県を選んでもらえるよう取り組んでいます。
臨床研修先を検討している医学生向けに、県内14病院の臨床研修病院紹介動画の制作や、県外医学生の病院見学に際して交通費の補助を行っています。他にも県内高校生を対象とした職場体験セミナーなどを実施しています。
医学生が臨床研修先の病院を決める「マッチング」では、県内14病院の内定者が5年連続で100人を超えています。

・県内の臨床研修医のマッチング数

●医師のU・Iターンを促進
「ドクターバンク」
県では医師を求めている医療機関と、働きたい医師をつなぐドクターバンクを運営しています。ドクターバンクは無料の職業紹介事業で、専任のコーディネーターが、医師が希望する条件の医療機関を紹介し、雇用契約の成立までをサポートします。
また県外で活躍する医師の群馬へのUターン・Iターンを促進し、県内の医療機関に勤める医師を増やすため、医師向けの移住促進セミナーを開催しています。セミナーでは、群馬県の特色や魅力を紹介するとともに、医療の状況について丁寧な説明を行っています。

「全力でサポートします!」
県庁医務課
コーディネーター
清水明弘さん

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