■県内を網羅する救急医療体制を
救急医療には、患者の命を救うために迅速な対応が求められています。本県では前橋赤十字病院に設置されている「高度救命救急センター」をはじめ、県内に4カ所の救命救急センターを整備しています。また患者が医療機関に搬送されるのを待つのではなく、医師が患者の元へ向かうドクターヘリやドクターカーなどを活用し、救急医療の充実を図っています。
ドクターヘリはおおむね20分以内で県内全域に到着できます。居住地域による医療格差解消の観点からも、とても重要な救急搬送の手段といえます。
●救急車の適正利用にご協力ください
突然の重い病気やひどいけがをした人が必要な医療を受けられるよう、救急車の適時・適切な利用にご協力をお願いします。
緊急性が高いと判断した場合は、迷わず119番通報してください!
▽救急車利用の目安
総務省消防庁ホームページをご覧ください
▽救急受診アプリ「Q助」
総務省消防庁では、傷病者の症状の緊急度の判定を支援する全国版救急受診アプリ「Q助」を配信しています。救急車を呼ぶべきか迷ったときにQ助をご活用ください。
■切れ目のない小児・周産期医療体制に
母と子の命と健康を守り、安心して出産・育児に臨めるよう、県では小児医療や周産期医療(出産前後の医療)の充実・強化に取り組んでいます。地域ごとに拠点となる医療機関を設け、緊急時には、速やかに受け入れられる体制を確保しています。
●県立小児医療センターが移転予定!
開設から40年以上が経過している県立小児医療センター(渋川市北橘町)は群馬大学医学部附属病院(前橋市昭和町)の隣接地への移転を予定しています。
新病院では、新生児集中治療室(NICU)・新生児回復治療室(GCU)の病床を増やし、専門性や救急機能の強化を行います。また現在では対応が難しい、小児から大人になっても同じ医療機関で治療の継続を希望する患者の医療についても、群馬大学医学部附属病院との連携により柔軟な対応を目指しています。
新生児医療は県立小児医療センターに、産科医療は群馬大学医学部附属病院にそれぞれ集約を進め、小児・周産期医療の高度化を目指します。
▽子どもの体調が悪くなったときは
県では、夜間や休日における子どもの病気やけがへの対処方法・処置などを電話で相談できる「子ども医療電話相談」を実施しています。急な発熱や嘔吐、けがなど、医療機関を受診すべきか迷ったときにお電話ください。経験豊富な看護師などが対応します。
※通話料は利用者負担
【電話】#8000
月〜土曜日 午後6時〜翌午前8時
日曜日、祝日 24時間
■医師の子育てと仕事の両立をサポート!
保育サポーターバンク
県医師会が運営する「保育サポーターバンク」では、子育て中の医師が育児と仕事を両立できるよう、さまざまな支援を行っています。保育サポーターによる子どもの預かり保育や、保育施設・学校・習い事への送迎、夕食の提供など、医師のニーズに沿ったサポートを行っています。
県は、保育サポーターバンクの運営費を補助し、子育て中の医師が働き続けられる環境を支えることで、県民の皆さんが受診する医療機関の医師確保に取り組んでいます。
▽利用者Voice
夫婦共に県外出身ですが、群馬県の子育て環境や保育サポーターバンクの制度に魅力を感じ、群馬に定住することに決めました。
保育サポーターバンクは、長女が産まれた7年前から利用しています。実家の手助けが得られない中で4人の子どもを育てながら医師として勤務を続けられているのは、保育サポーターバンクのおかげです。
子どももサポーターさんに会えるのを楽しみにしています。サポーターさんは私が私らしく育児と仕事を両立できるよう支えてくれる心強い味方です。
産科婦人科舘出張佐藤病院
麻酔科医師
熊倉みなみさん
▽保育サポーターを募集しています!
サポーターの支援により、子育て中の医師が働き続けることができ、地域医療への貢献にもつながります。
サポーターになりたい人には研修を実施しています。お気軽にお問い合わせください。
申し込み・問い合わせ:県医師会 子育て医師保育支援相談員(受付・申込期間…月〜金曜日 午前10時〜午後4時)
【電話】027-231-5311
詳しくはこちら…県医師会保育サポーターバンクサイト(二次元コードは本紙参照)
問い合わせ先:県庁医務課
【電話】027-226-2540
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