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アートがめぶく。まち(2)

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群馬県前橋市

■前橋文学館開館30周年 文学に出合えるまち
前橋文学館は9月3日に開館30周年を迎えました。記念イベントでは、リーディングシアターやマンドリンの演奏、萩原朔太郎をテーマに音楽で詩を表現したコンサートを開催しました。
また、市内こども園・幼稚園などを対象に、館長らが読み聞かせをする「出張前橋文学館」を随時開催中。本市出身の絵本作家・野村たかあきさんの作品を中心に、地域色のある絵本や紙芝居で、文学の面白さを伝えます。

◇Interview
前橋文学館長・萩原朔美
出張前橋文学館
ー文字との出合いを子どもたちにー

出張前橋文学館は文学の入門編のようなもの。文字と出合い、文字を組み合わせると物語ができていく。それを体験する場を提供する役割を担っているのが前橋文学館。これが子どもたちにとって文学との出合いのきっかけとなり、本を読むことは面白いと知ってもらえたらうれしいです。

・萩原朔美
ープロフィールー
映像作家、エッセイスト。多摩美術大名誉教授、金沢美術工業大客員教授。母は小説家・萩原葉子、母方の祖父は萩原朔太郎。昭和42年、寺山修司主宰の演劇実験室・天井桟敷の立ち上げに参加、俳優・演出家として活躍。昭和50年、月刊誌「ビックリハウス」をパルコ出版より創刊し、初代編集長を務める。平成28年4月より前橋文学館長、本年7月1日には前橋市文化活動戦略顧問に就任した。

▼一語一語の凝縮力が評価 萩原朔太郎賞は杉本真維子さん
第31回萩原朔太郎賞は、杉本真維子さんの『皆神山』に決定しました。その他の最終候補(刊行順)=『源流のある町』草間小鳥子(七月堂)、『シー』水沢なお(思潮社)、『パラレルワールドのようなもの』文月悠光(思潮社)、『青草と光線』暁方ミセイ(七月堂)、『濃厚な虹を跨ぐ』巻上公一(左右社)

◇贈呈式・記念イベント
賞の贈呈や選評、杉本真維子さんの記念講演などを開催します。
日時:10月28日(土)13時30分
場所:前橋文学館
対象:一般、先着70人
申込み:10月2日(月)から同館へ

萩原朔太郎賞受賞の知らせをいただき、大変うれしく思っています。朔太郎の「詩とは感情の神経を掴んだものである」という言葉に強く共感しています。憧れの詩人の背中を追いながら、張り巡らされた神経から人間やこの世のありようを掴んでいきたいと思います。

・杉本真維子さん
ープロフィールー
昭和48年長野県生まれ。学習院大文学部哲学科卒。『袖口の動物』で第58回H氏賞、『裾花』で第45回高見順賞を受賞。

▼音楽で朔太郎の世界に触れて
郷土の詩人・萩原朔太郎がこよなく愛したマンドリン。これにちなみ「マンドリンのまち前橋~朔太郎音楽祭2023」を開催します。

◇マンドリンオーケストラ演奏会
青山忠さん指揮によるマンドリンオーケストラ演奏や前橋文学館長・萩原朔美監修による朔太郎詩の朗読を実施します。
日時:10月22日(日)14時
場所:昌賢学園まえばしホール大ホール
対象:一般、1,200人

◇同時期開催「前橋原風景写真展」
写真家の井上道男が撮影した昭和30年代の前橋の姿をパネルで展示します。
日時:10月19日(木)~22日(日)、10時~17時
場所:昌賢学園まえばしホール小展示ホール

▼現在開催中の企画展
・空ぢう虹になれ―生誕130年記念高橋元吉展
日時:12月3日(日)まで(水曜休館)
・新収蔵資料展「朔太郎を刺繍す ティム・サトミ」
日時:12月24日(日)まで(水曜休館)
料金:500円(高校生以下、障害者手帳などを持っている人とその介護者1人)

◎観覧無料
10月7日(土)・8日(日)の前橋まつりと28日(土)の群馬県民の日は観覧料が無料です。

問合せ:前橋文学館
【電話】027-235-8011

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