■口は呼吸器官としての機能を持っていない
普段何気なくしている呼吸。自分が鼻で呼吸するか口で呼吸しているのか意識したことはありますか?実は酸素を効率よく体内に取り込む働きをしているのは鼻で、口は本来飲食物の通り道でしかありません。風邪をひきやすい、気管支炎、肺炎、ぜんそく、いびき、アトピー、歯の着色、虫歯などそれらは口呼吸が原因でなることがあります。口腔(こうくう)内の歯垢(細菌)やウイルスなどが無防備にへんとう腺を通過し、直接的に送り込まれ血管を通じて全身に回り、体の免疫力を低下させます。口呼吸を続けていると糖尿病や高血圧症、自律神経失調症、心疾患などの深刻な症状につながる危険性もあります。
前橋市歯科医師会 橋本清一
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