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前橋文学館で開催 特別企画展や朔太郎音楽祭

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群馬県前橋市

■時代と共に現在を編集 文芸誌「新潮」展
「現在(いま)を編集する‐月刊「新潮」創刊120周年記念展」を開催します。明治37年、日露戦争のさなかに文芸誌「新潮」は創刊されました。以来、関東大震災直後と第二次世界大戦の一時期を除き休むことなく刊行され、巻数は世界最多。激動する世界と向き合い、想像力や言葉で対峙する文学者の表現の舞台として、「新潮」は時代とともに走り続けてきました。また、新潮社は、萩原朔太郎賞開催における長年の協力先として、本市とゆかりの深い出版社です。
本展では月刊「新潮」創刊120周年を記念し、新潮社の特別協力のもと、展示室を1冊の本に見立てて展示。膨大な数のバックナンバーや本展に寄せられた「新潮」ゆかりの作家たちからのメッセージ、「新潮」7大事件、作家が自作を語る音声などを紹介します。
日時:10月5日(土)〜来年1月26日(日)
場所:前橋文学館
料金:500円(高校生以下、障害者手帳を持っている人とその介護者1人は無料)

◇オープニング・トーク
日時:10月5日(土)14時
出演者:「新潮」編集長・杉山達哉さん、新潮社・萩原朔太郎賞推薦委員代表・風元正さん、前橋文学館特別館長・萩原朔美
申込み:当日同館へ直接

◇観覧無料
10月5日(土)の展覧会初日、12日(土)・13日(日)の前橋まつり、28日(月)の群馬県民の日、11月1日(金)の萩原朔太郎生誕日、来年1月9日(木)の前橋初市まつり

■マンドリンの音色で朔太郎作品に触れて
郷土の詩人・萩原朔太郎がこよなく愛したマンドリン。これにちなみ「マンドリンのまち前橋〜朔太郎音楽祭2024」を開催します。

◇マンドリンオーケストラ演奏会
青山忠さんによる指揮で高校生と社会人・大学生の2つのマンドリンオーケストラが演奏。テノール歌手・布施雅也さんの独唱と大野真由子さんのピアノで朔太郎詩を歌います。
日時:10月19日(土)14時
場所:昌賢学園まえばしホール
対象:一般、先着1,200人

◇同時期開催「前橋原風景写真展」
写真家の井上道男が撮影した昭和30年代の前橋の姿をパネルで展示します。
日時:10月16日(水)〜19日(土)、10時~17時
場所:昌賢学園まえばしホール小展示ホール

■朔太郎賞決定 最果タヒさんの『恋と誤解された夕焼け』
第32回萩原朔太郎賞は最果タヒさんの詩集『恋と誤解された夕焼け』に決定しました。
その他の最終候補(刊行順):『トリロジー冬/夏/春』飯沢耕太郎(港の人)、『廃屋の月』野木京子(書肆子午線)、『おしらこさま綺聞』新井高子(幻戯書房)、『水栽培の猫』橘しのぶ(思潮社)、『詩集ストーマの朝』河野俊一(土曜美術社出版販売)

◇受賞者コメント
孤独は、ただの空虚なものではないと思う。なにもかも空っぽの、そんな時間や心ではなくて、自分にしか見えない星が一つ、夜空に見えるようなことだ。その星は誰にも見えないのかもしれない。本当にその光がそこにあると自分に証明する術もない。けれど、まっすぐに信じていて、信じている間、自分はもしかしたら誰にも「全て」を理解してはもらえないのかもしれないが、そうやって自分だけが知っている光がある限り、その光に誓うように、夢を見ることも、誰かを愛することも、自分自身を見捨てずに生き抜くこともできるだろう。孤独とはそんな星のある空のことだと、私は思う。思いたいです。誰かが見つめる星の光になりうる言葉が、詩だと信じている。詩を読んでくださる方、昔読んだ一文を今も覚えてくださっている方、これまで作品と出会ってくださった全ての方、ありがとうございます。これからも書いていきます。

[最果タヒさんプロフィール]
詩人。現代詩手帖賞受賞。詩集に『グッドモーニング』(中原中也賞受賞)、『死んでしまう系のぼくらに』(現代詩花椿賞)、『落雷はすべてキス』など

問合せ:前橋文学館
【電話】027-235-8011

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