■自分たちの地域は自分たちで守る
市消防団長
堀越徹也さん・52歳(富田町)
火事や災害が起こった時に、消防職員と協力して消火活動や避難支援活動をする消防団。堀越さんは平成8年に入団し、今年で活動29年目になる。消防団は、消火訓練や点検作業を月に1・2回実施するほか、災害時は昼夜を問わず現場に駆け付ける。
「本業の仕事をしながら活動するため、仕事の繁忙期と火災が重なった時は大変でした。しかし、仕事を優先し、消防団は可能な範囲で活動することができます」
堀越さんの本業は農業。平成28年に日本農業賞の大賞に輝くなど、優れた栽培技術で高品質のキュウリを栽培している。長く消防団の活動を続けられたのも家族や従業員の協力あってこそという。
「消防団に入ると、いろいろな職種の人と交流できます。『自分達が地域を守る』という気持ちで、地元の仲間たちと共に活動することにやりがいを感じます」
昨年4月、全20分団・約1,100人の消防団員を率いる消防団長に就任。女性団員も活躍しているという。
「被災者への対応などで女性の視点を生かした活動ができます。自主的に応急手当講習の指導員の資格を取得する女性団員もいます」と目を細める。
「入ってみれば楽しいですよ。地域を守る消防団員として一緒に活動しませんか」
堀越さんの愛郷精神と消防団の活動により、今後も地域の安全が守られていくことだろう。
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