■手足口病について
手足口病は、夏風邪の1つです。エンテロウイルスで感染し、潜伏期間は3日~6日です。
病名のとおり手足と口に水泡状の発疹が出ます。膝やおしりまで水泡が広がることもあります。通常微熱程度で済みますが、本年は高熱が1日から2日続いた後に発疹が出ることが多いようです。まれに髄膜炎など神経の病気を合併することがあります。嘔吐が続くときなどは、必ず受診してください。
口や喉が痛いと食べたり飲んだりするのがつらくなります。脱水に気を付けて、なるべく刺激の少ない、しみないものを与えてください。出席停止にはなりませんが、熱が高いときや飲めないときは休んだ方が良いでしょう。
手足口病などの風邪に特別な治療法はありません。解熱剤など症状に応じた薬を処方し、回復力を高める手助けをします。夜更かしをさせないなど、早く治るよう生活リズムに気を付けましょう。
前橋市医師会 戸所誠
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