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〔市民の活動がめぶく!〕馬場川(ばばっかわ)通りがリニューアル(1)

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群馬県前橋市

官民連携で遊歩道公園と市道を整備する「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」の工事が完了し、馬場川通りが生まれ変わりました。遊歩道と市道の段差がなくなり、フラットで広がりのある空間に。川沿いには木製のベンチやテーブルが設けられ、水辺や緑のやすらぎが感じられます。4月13日・14日に、お披露目イベント「まちびらき」を開催。多くの人が新しくなった通りを思い思いに楽しみました。

■民間団体が公共空間を整備
中心市街地のまちづくりビジョン「前橋市アーバンデザイン」の具現化を担うまちづくり団体「前橋デザインコミッション(MDC)」が、地域住民やまちづくりに関心のある人を集い、完成後の活用方法を第一に考え整備しました。ハード整備にとどまらず、令和3年からセミナーやワークショップ、通りでの社会実験などを継続的に実施。まちづくりをするプレイヤーの発掘や育成、支援をしてきました。今回は、馬場川通りで活動する人たちに話を聞きました。

◇Interview01 黒澤千絵さん
ー通りで営む人としてー
馬場川通りに面するワイヤーアートのアトリエ兼ショップ・kigi(キギ)の黒澤千絵さん。プロジェクト開始当初からMDCが実施するセミナーやワークショップに参加し、昨年10月からは、規格外の前橋産バラを普段使いしやすい価格で販売する「Poppin(ポッピン)Rose(ローズ)Market(マーケット)」の運営に当たっています。
「東京の市場で出荷の規格から外れる花があることを知っていて、馬場川通りの自立を考えるワークショップでアイデアを出しました。調べてみると、前橋産のバラは東京の市場でトップブランド。市の担当者が前橋バラ組合とつないでくれ、1カ月もたたずに実施することが決まりました。昨年10月から偶数月に販売しています」
日本ばら切花品評会で最高賞の農林水産大臣賞を受賞するなど、高品質な前橋バラ組合のバラ。すぐに売り切れてしまうこともあり、遠方からのリピーターも増えているといいます。

◇Interview02 伊藤浩士さん
ーまちが自分の居場所にー
Poppin Rose Marketの列に並ぶ人に、この企画の趣旨を説明する伊藤浩士さん。プロジェクト初期からのメンバーです。普段は高崎市内で営業の仕事をしている会社員。活動の原動力は楽しさだといいます。
「会社では部下を持ち、会議の進行などをすることも多く、背景や考えが異なる人たちとの合意形成に関わっています。仕事で身につけたことを、まちに還元しています。まちに出てきたことで、自分の役割が増え、居場所も増えました。衝突もありますが、いろいろな人たちとつながり、やりとりをすることが楽しいです。行政や大企業が主体ではなく、自分たちの手で新しいものを生み出していく。そんなことができるまちは貴重だと思います」

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