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いきいきまえばし人

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群馬県前橋市

■進化する七色の花火を前橋で
上州花火工房・工場長
吉田敬一さん・61歳
西大室町

8月10日(土)の前橋花火大会の演出・花火制作・打ち上げを全て担う吉田さん。生まれ育った福島県では花火はとても身近なもの。高校生の時から花火制作に携わり、大学の専攻もいずれ花火の演出にコンピュータを導入するだろうと電子工学部を選んだ。前橋花火大会の打ち上げを手伝ったことをきっかけに前橋産の花火を作るため、上州花火工房の創設に携わった。9年間本市で花火を作り続けている。
吉田さんがこだわるのは色。「花火の色は紅・青・緑の3色が基本で、ピンクや水色といったパステルカラーを作ることはとても難しい。こどもたちが花火を見て何色かはっきりと分かる色を目指しています」と吉田さん。1つの色ができるまでに2年はかかるという。色作りにおいて先進的なヨーロッパに知り合いを作り試行錯誤を重ねている。
理想の色の花火を作るには技術も必要になる。吉田さんが作る星という火薬の粒は密度が高く、ハンマーでたたいても割れないほど硬い。星が硬いほど火は付きにくいが、すぐに火が付く星を作ることができるのも吉田さんの技術があってこそ。
「伝統も大切ですが、邪道と言われても伝統から脱却しないと理想の色は作れません」吉田さんの色作りへの探求心と技術が七色に変化する花火を生み出した。
今日も吉田さんは色を追求し、七色の花火は進化していく。

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