■関節リウマチ
関節リウマチは手足の関節が腫れて痛くなったり、動きがこわばったりしてしまう疾患。関節内の滑かつ膜という組織の炎症が病気の本態です。この炎症が長期間続くと、軟骨や骨が徐々に破壊されて、関節が変形してしまうこともあります。
この病気は、おおむね成人の100人に1人が患い有病率が高く、皆さんにも聞き覚えのある歴史の長い疾患です。地域性や人種差、遺伝的な要素があることは分かっていますが、はっきりとした原因は分かっていません。ただ、治療は新しい薬剤の開発により飛躍的に進歩し、現在では多くの患者をコントロールできるようになっています。手術が必要な患者も減ってきています。
関節変形の予防には早期の診断と治療が大事。手足の関節の腫れや痛み、こわばりが続く場合には専門の医師に相談してください。
前橋市医師会 山本哲生
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