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〔特集〕すべてのこどもの学ぶ機会を大切にするために

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群馬県前橋市

昨年度、全国で不登校児童生徒数は34万人を超えて、過去最多を更新。本市でも700人を超えました。学校に行けなくなる要因は多岐にわたっており、「学校生活に対してやる気が出ない」という理由が最も多く、次いで「不安・抑うつ」や「生活リズムの不調」などが挙がっています。本市では「すべてのこどもの学ぶ機会の充実が大切」と考え、さまざまな取り組みをしています。

■本市の取り組み
これまで以上にさまざまな状態にあるこどもの学ぶ機会を大切にした支援をしています。

◇学校
学校生活に不安のあるこどもに対して、学級や相談室などの別室で支援をするスクールアシスタントと、家庭訪問を中心とした支援をするオープンドアサポーターを配置・派遣しています。

◇学校外
不登校のこどもの居場所として、教育支援教室を開設。また、本年度新たに不登校児童生徒オンライン支援や教育支援教室等利用者支援事業補助金を開始しました。

■校内相談室
中学校を中心に、自分のクラスに入りづらいこどもが、相談室などの落ち着いた空間で学習・生活できるようスクールアシスタントを配置しています。スクールアシスタントは、こどもから悩みや不安を共感的に聞き取り、教職員やオープンドアサポーターと連携しながら、学習支援や体験活動といった一人一人に寄り添った支援を実施しています。

◇こどもの気持ちに寄り添った支援
スクールアシスタント
木下美香
日々こどもたちの気持ちに寄り添い、それぞれのこどもが今できる学びに自ら取り組むことができるように支援しています。担任や関わりのある先生と連携しながら、相談室がこどもたちにとって安心して過ごせる場所となるように取り組んでいます。

◇家庭訪問支援のパイオニア
オープンドアサポーター
髙橋みち子さん(カウンセリングandコミュニケーション・ミュー)
オープンドアサポーターは家庭訪問の際、登校を強く誘うのではなく、こども自身の気持ちに寄り添い、少しずつ変化していく気持ちを聞き、思いを受け止め、励まし認めながら共に歩むことを心掛けています。

■教育支援教室
学校に行くことができていない、教室に入ることができない状態が続いているこどもの居場所として、にじの家、かがやき、あすなろ、かけはしの4つの教育支援教室を設置し、学習支援や交流活動をしています。青少年支援センター所属の心理師を各教室に定期的に派遣し、こどもや保護者との面談も実施。また、常時活動のほかに次のような取り組みもしています。
・4教室合同での天文教室や屋外体験学習、環境教室、屋内レクリエーションなどを開催。こどもたちが活動している時間には、保護者同士の交流会も同時に実施しています。
・中学生の保護者を対象に、定時制・通信制高校やサポート校の職員による進路説明会を年2回実施しています。

◇誰もが安心して過ごせる居場所に
教育支援教室指導員
齊木一敏
困り感を解決できず登校できない時、学校以外の居場所が必要です。その一つが教育支援教室。指導員の支援の下、自分のペースで学習したり、みんなで楽しく過ごしたりします。心地よい場所で、自己肯定感を高めていきます。

■不登校児童生徒オンライン支援「まえばしコネクト」(新)
家の外に出ることをためらっている不登校のこどもに対して、支援員がオンラインでの学習支援・交流活動を通して、人とつながる喜びを実感し社会的に自立していくことをサポートしています。学校から貸し出されている児童生徒用タブレットで参加できます。参加する際は、学校に相談してください。
対象児童生徒:市立小中学校に在籍し、学校・教育支援教室・民間施設などに通えていないこども
配信日時:授業日の火木曜、10時~15時

◇人とつながるきっかけづくり
オンライン支援員・福島利行・佐々木美乃オンラインで他の友達と一緒に学ぶことを通して、気付く楽しさや知る楽しさ、考えを伝え合う喜び、つながる安心感を得られるような居場所づくりに努めています。

■教育支援教室等利用者支援事業補助金(新)
経済的に困難を抱える世帯(要保護、準要保護世帯)を対象に、教育支援教室や市が認めた民間施設に通うこどもの保護者への交通費の補助をしています。
補助対象:公共交通機関や自転車など、全ての交通手段
支給額:月1万円を上限に自宅と支援施設の直線距離に応じて支給します
申請方法:年3回に分けて学期ごとに申請。次回の申請期間は3学期終了から4月21日(月)まで

問合せ:教育支援課
【電話】027-212-4039

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