私たちの生活に欠かせない水。本市は利根川や広瀬川などの河川が流れ、赤城山などの地下水に恵まれた豊かな水資源を有する地域です。普段当たり前に使用している水が家庭に届くまでと、使った水がどこに行くのかをみていきます。
■前橋の水道水はどこから?
本市の水道水は、地下水を水源とした井戸水と、利根川を水源とした表流水から賄われています。敷島浄水場や野中浄水場など36カ所の浄水場で地下水を飲めるように浄化。また、県企業局からも水道水の供給を受けています。
県が運営する県水道用水供給事業では河川の表流水を浄化。県央第一・第二水道から市内12カ所の受水場で受水し、各家庭に配水しています。
本市水道水の水源の割合
どちらも水質基準に適合した安全な水です
◇本市からの年間経費は約17億円
県営水道は市町村に水道水を卸す「水の問屋」のような存在。市町村からの料金収入で運営されています。
◎水道施設の維持管理、整備、改良(耐震化を含む)に約47億円(R5決算)
■家庭に届くまで
浄水場で浄化した水や受水場で受水した水は、配水池に貯水後、配水管を通して各家庭に届けられます。
・下水管の総延長は約1,500km
・配水管の総延長は約2,600km
北海道から沖縄までを直線で結んだ距離に相当!
■使った水はどこに行く?
台所や風呂場、トイレなどで私たちが使った水は、公共下水や農業集落排水処理施設、各家庭などで設置している合併処理浄化槽などで処理されたあと、河川などに放流されます。
◇公共下水道
家庭から出された汚水は、下水管やポンプ場を通って六供町の水質浄化センター(下水処理場)に集められます。水質浄化センターでさまざまな工程の処理をし、汚水がきれいな水に生まれ変わり、河川などに放流されます。
◇本市からの年間経費は9億円
本市の下水は、市水道局が管理する下水道施設だけでなく、県が管理する流域公共下水道県央処理区でも処理されています。
◎下水道施設の維持管理、整備、改良(耐震化を含む)に約34億円(R5決算)
■もしもの時も安心して利用できるように
下水道施設が地震などで被災した場合、市民の健康や社会活動に大きな影響を及ぼすため、平成25年度に「市総合地震対策計画」を策定。国道17号・50号など、緊急輸送路となる道路の下に埋められた下水管の耐震化を進めています。このほか、老朽化した管路を中心に予防保全型の維持管理を実施。カメラ調査などで下水管の状況を確認し、劣化が進んでいる下水管から交換や補修工事による再生を進めています。
■4月1日から水道料金が変わります
水道事業を維持していくため、老朽化が進む施設や管路の更新をする必要があります。水道事業は水道料金収入によって支えられています。令和3年9月市議会で決定された令和4年4月からの料金改定は、市民生活への急激な負担の増加を緩和するため、2段階により実施。今回は2段階目で、平均4%程度の改定になります。将来にわたり安心で安全な水を安定的に届けるため、水道施設の更新や管路の耐震化などを進めます。
[平均使用水量ごとの水道料金の変動例(1カ月分の税込み額)]
問合せ:経営企画課
【電話】027-898-3011
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