熱中人 127

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■進化を続ける若武者
◇礼に始まり、礼に終わる　-吉澤大空(とあ)くん(福島・12歳)-
世界での競技人口は約260万人といわれる剣道。ここ千代田町にも90年以上の伝統ある剣道団体「興武会」があります。現在、小学4～6年生までの10名が所属するこの団体。今回ご紹介するのは剣道の道着に身を包み、凜とした眼差しを見せる吉澤大空くんです。
吉澤くんは、父と兄の影響もあり、剣道を始めたのは5歳のとき。最初は基本の足さばきや構えから学び、年長の時から面をつけての練習を始めました。
小学2年生の時に初めて出場した「第42回賀茂杯争奪剣道大会」では準優勝。好成績を残しましたが、決勝で負けたことに、大泣きして家に帰りました。悔しさをバネにその日からは今まで以上に練習に励むように。毎日の素振りや、瞬発力を付けるための短距離走、身体が大きな相手に当たり負けしないように体幹トレーニングも始めました。その結果、小学生が取得できる最高級である2級を小学5年生の時に取得。今年、開催された「第18回全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会」館林邑楽支部予選ではすべて2本のストレート勝ちでした。館林邑楽地区の代表として出場した県予選では第3位入賞。ずっと夢見ていた全国大会への切符を手にしました。
しかし、父親からは「準決勝は勝てる試合だった。全国大会出場が決定してから気が緩んでいた」と指摘が。本人も「3位でも悔しい。腰が入っていないときに、胴を入れられてしまった。今後は構え、打ち方、足さばきを見直していきたい」と決意を語ります。
現在は、今月17日に大阪府で開催される「第18回全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会」に向けて熱心に練習に取り組んでいます。「全国の強豪の剣風(※)を学んで自分自身の攻め方や姿勢にも活かしていきたい」と意気込む吉澤くん。今後の彼の活躍に期待しましょう。
※剣風…剣道のタイプのこと。その人の特異な技の種類、攻め方、姿勢などあらゆる要素を総合して評されるもの。

◇興武会メンバー募集(4歳児～小6)
神山会長【電話】090-2666-2659
東小代表　金子【電話】090-8562-2281
西小代表　吉澤【電話】080-6542-1923