■自家焙煎コーヒー HIRAKU(ひらく)店長
◇皆さんが「ホッとする」ような場所にしたいです
小林 勇太さん(赤岩3区・29歳)
小林勇太さんがコーヒーに目覚めたのは大学時代。ボランティアサークルに入っていたことで、地元では出会うことのなかった価値観や様々な人に刺激を受けます。積極的になった小林さんは新しいアルバイトに挑戦。カフェのスタッフがカッコいいと思い、バイトに応募します。無事採用され、東小金井のカフェで働き始めました。そこで人生の転機が。エリアマネージャーが様々な職業や業界の方を紹介してくれ、初めて、世の中には色々な働き方があることを知ります。バイト先で、基本的なコーヒーの焙煎技術や淹れ方、接客をマスターし、大学卒業時には自身の店を持ちたいという夢が。
しかし、大学卒業したての小林さんにはお金の問題が。どうにかして、短期間でお金を稼ぐために、旅館に住み込みでアルバイト。朝から晩まで働き、働き終わっても、「まだ仕事はありませんか」と1時間でも長く働き、資金集めに奔走。ある日、欧米の宿泊者に質問されました。「畳って何。味噌や醤油はなぜ地域によって味や色が違うの」その問いに、小林さんは答えられませんでした。日本の歴史や料理、酒などについての質問も説明できず。ちょうど資金が貯まり始めた所でしたが、自分にはまだ経験が足りないと思い、国内外へ旅に出ます。海外は香港、マカオ、メルボルンに渡り、現地のカフェで味の追求。異なる文化に触れ、その地域ならではのコーヒーの楽しみ方、食文化を学びました。旅の途中に働いていた岐阜県の下呂温泉で奥様と出会い、同じ群馬県出身などをきっかけに意気投合。2人で群馬に帰り、半年かけてDIYで作ったキッチンカーを営業開始。しかし悲劇が。営業開始から半年でキッチンカーが交通事故に遭い営業できなくなりました。1年近く虚しさで気持ちが立て直せませんでしたが、「コーヒーの魅力を多くの人に伝えたい」という強い意志からクラウドファンディングで資金を集めてキッチンカーを再開。地道に活動を続け、2023年12月に念願の店舗をオープン。のどかな千代田町の魅力を活かし、ほっと一息つけるスペースを提供します。
「町内外から世代を超えて、フラっと寄れるようなお店にしたいです。ぜひ気軽に遊びに来て頂ければ嬉しいです」と笑顔で話しました。
■広報ちよだを持って来店した方へ特製コーヒードリップパックをプレゼント!
ご自宅で本格的な味を!
期間:令和7年1月31日まで
受取方法:広報ちよだを持ってHIRAKUへ来店し、注文する。
みなさまのご来店お待ちしております
※お店で注文するか、テイクアウトする方に限ります。店舗裏手2台(赤コーンが目印)、または光恩寺様の駐車場をご利用ください。
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