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動物園よもやまばなし(9)

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群馬県桐生市

◆ヒツジと人間の深い関わり
ヤギ・ヒツジ・ヤクシカ担当 井上 正就(いのうえ まさなり)技術員

今年も早いもので、12月になりました。クリスマスに年末、正月と、この時季はイベントが盛りだくさんですね。一方で、寒さの厳しい時節でもあります。冬を乗り越える私たち人間を、古くから支えてくれてきた動物がいます。その動物を、今回は紹介します。
その動物とは、ヒツジです。ヒツジはウシ科ヤギ亜科に属します。ヤギと非常に近縁な動物で、ウシとも分類学上は比較的近い関係にあります。
ヒツジというと、白くモコモコとした毛に覆われているイメージがあるかもしれませんが、それは人間が羊毛を染色・加工しやすいよう品種改良した結果であり、もともとヒツジの毛が白かったわけではありません。ヒツジの品種は、1000種類以上もあります。また、性格は一般的に温厚・臆病で、群れで行動することを好みます。1頭が移動すると、ほかのヒツジもついてきます。
そんなヒツジは、黄道十二星座や干支(えと)にも登場するように、古くから人間と深い関わりをもってきました。最初に家畜化されたのは西アジアで、紀元前7000年頃とされています。ヒツジは肉や毛、皮や乳、脂肪に至るまで、さまざまな用途で人間の生活を支えてきました。まさにヒツジは、人間の衣食住すべてに密接に関わる動物といえます。
モンゴルの遊牧民の家屋にも羊毛で作ったフェルトが使われていますが、現代でもセーターなどに用いられ、私たちの生活を陰ながら支えてくれています。
最後に、今年も桐生が岡動物園にご来園いただきまして、ありがとうございました。皆様のおかげで、桐生が岡動物園は成り立っていると思います。来年も、桐生が岡動物園をよろしくお願い申し上げます。

問い合わせ:未来へはばたけ山田製作所桐生が岡動物園
【電話】22-4442

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