村の文化財や伝統芸能は、さまざまな人の力で今日まで引き継がれてきました。今回は、大宮神社獅子舞保存会 講長 道上孝義さん(76歳)にお話をうかがいました。
■獅子舞は何歳からはじめたのですか。
小学校6年生から獅子舞をやっています。昔は振りっこ(獅子舞をする子供)は祭りに参加するために学校を休んでよかった。振りっこをやったんは長男だけ。昔は子供が多かったから。(当時は曜日にかかわらず祭りの開催日が決まっていた)今と同じで子供の獅子舞と大人の獅子舞の両方が出た。子供の獅子舞はしたく(衣装)がなかったから、大人用のを着て出たんさね。昔は娯楽がなかったから、祭りはうんと大事にされていたし、獅子舞もみんなが注目したん。
■今の大宮神社の獅子舞はどうですか。
獅子舞は、すてきなもんで、すごいですよ。今の若い人は、のみ込みが早くてじょうずさね。おかげさまで、うちは頭も立派だし、衣装もよくて、踊りも上手いんでしあわせです。
■大宮神社の獅子舞の特徴を教えてください。
うちのほうの獅子舞はなんといっても雨乞いだからね。大正から昭和頃、ひどい干ばつがあった時にも雨を降らせたん。雨乞いの時は、船尾滝の滝壺まで行って振ったん。滝壺の風としぶきで身体があおられるような所で振るんさね。自分も子供のころ1回だけ行ったことがあるん。群馬用水ができてから水に困らなくなったんさね。
■獅子舞の練習はいつ行っていますか。
練習は、春と秋の祭りの前の10日間ほど、夜20時から21時に長岡集会所でやってます。新しい年度になったのでこれから子供たちを集めて、指導をしていきたいと思っています。
■みなさんに伝えたいことは?
伝統芸能を大事にしてください。まずは身近な神社に足を運んで見に行って欲しいです。
どうもありがとうございました。
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