■1 セルフメディケーション
→「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。
・日ごろから健康管理に気を配り、規則正しい生活を送る
・ちょっとした体調不良などは市販薬を使用して様子を見る
・定期的に健(検)診を受ける
といった行動により病気の予防に努めることで、医療機関にかかる回数を減らし、医療費節約の効果が期待できます。
■2 ポリファーマシー
→単に服用する薬が多いだけでなく、複数の薬を服用することで、副作用を招いたり、正しく薬が飲めなくなったりしている状態のことです。ポリファーマシーを予防・解消するため、次の3つを心掛けましょう。
○かかりつけ医を受診しましょう
かかりつけ医とは、自分や家族の病気や体質などを把握してくれている、身近で相談できる地域の医師のことです。
同じ病気で複数の医療機関を受診すると、検査や投薬などを繰り返すことで医療費の増加や身体への負担・副作用にもつながります。不調を感じたら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
○かかりつけ薬局で薬をもらいましょう
かかりつけ薬局とは、どの医療機関を受診しても、いつも薬を調剤してもらう薬局のことをいいます。
薬の重複や飲み合わせなどをチェックしてもらえ、薬歴を把握した上でのアドバイスをしてくれます。
○おくすり手帳を活用しましょう
おくすり手帳とは、処方された薬の名前・量・日数・使用法などを記録できる手帳です。おくすり手帳があれば、薬の重複などが分かり、医療費の節約につながります。必ず1人1冊にまとめ、持ち歩くようにしましょう。
■3 リフィル処方箋
→症状が安定している人に対して、医師が決めた期間・回数内(3回を上限)で、繰り返し使用できる処方箋のことです。リフィル処方箋には、
・薬をもらうための通院が減るので、時間や通院費を節約できる
・通院の回数が減るので、医療費の抑制につながる
・感染症流行期の通院による感染リスクを減らせる
といったメリットがありますが、リフィル処方箋を発行するかどうかは医師が判断します。リフィル処方箋を希望する方は、かかりつけ医に相談しましょう。
■4 バイオシミラー
→生物の力を用いた医薬品で、特許の切れた先発バイオ医薬品の後発品です。ジェネリック医薬品と同様の位置づけですが、区別して扱われています。
・先発バイオ医薬品の後発品で、効果や安全性が同等で価格が安価なもの
・自己負担額が安くなることもある
バイオ医薬品の特許が切れたものと同等の有効性や安全性を確かめ作成されているもので、原則先発バイオ医薬品の7割程度の金額となります。令和6年10月から、後発医薬品がある薬で先発医薬品を医療上必要があるなど特段の理由なく希望される場合、特別料金の負担が発生します。
問合せ:国保年金課(千代田庁舎)
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