歴史にふれる

18／27

■歴史遺産を楽しもう　ー歩崎と中志筑ー
○市内の歴史遺産を楽しみませんか
歴史博物館をバックアップするボランティア団体「かすみがうら市市民学芸員の会」。今回は、会長の深井征一郎(ふかいせいいちろう)さんが、市内に数多くある歴史遺産のうち、特に注目しているスポット(歩崎地区と中志筑地区)を紹介します。

○歩崎地区
歩崎は県指定名勝地の第1号です。長禅寺(歩崎観音)は由緒ある寺であり、ご本尊の十一面観音像が市指定文化財となっている他、境内には今井正が監督した映画「米」の記念碑や帆引き船を考案した折本良平の顕彰碑も建てられています。この他、参道から見える地層で霞ヶ浦の成り立ちを学ぶことができ、注目されています。
歩崎公園付近のゲストハウス「古民家江口屋」は、明治時代の風情ある建物をベースにした宿泊施設です。最近ではクラフトビールの醸造所がオープンし、話題となっています。また、歴史博物館や水族館で、郷土の歴史や自然について学ぶこともできます。

○中志筑地区
志筑城址は鎌倉時代の城跡で、県指定の史跡です。源頼朝の有力御家人・下河辺政義(しもこうべまさよし)が築城したといわれています。敷地内には、「中志筑史源保全の会」の皆さんが建てた、幕末志士・伊東甲子太郎(いとうかしたろう)の顕彰碑もあり、遠方からファンが訪れています。他にも、山門と本堂、安置されている不動明王像が市指定文化財となっている長興寺、万葉集に登場する湧水地・師付(しづく)の田井(たい)、県指定文化財の十一面千手観音像などがあり、素晴らしい歴史遺産の宝庫です。
史源保全の会が作成した文化財マップも配布され、散策のお供に最適です。

○歴史の魅力ですてきなまちに
私たちは、こうした歴史遺産を活用し、かすみがうら市を笑顔あふれる元気なまちにしていきたいと考えています。応援よろしくお願いします。

問合せ：歴史博物館
【電話】029-896-0017