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歴史にふれる

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茨城県かすみがうら市

■巨木・名木を次代へ緑の歴史遺産
今月は、「市民学芸員の会」の会員で、樹木医でもある小松﨑定男(こまつざきさだお)さんが、次代へと受け継ぎたい「緑の歴史遺産」について語ってくれました。

木々の緑は、私たちの生活に潤いを与えてくれます。特に巨木・名木などの持つ魅力は素晴らしく、出会った時の感動はひとしおです。市内にも「緑の歴史遺産」と呼ぶべき素晴らしい巨木・名木があり、何度か紹介されてきました。
平成3年8月号の「広報でじま」では、出島村合併35周年を記念して「わが家わが集落の名木巨木珍木選定事業」を特集。村の指定天然記念物となっていた田伏の「ナギ」や下軽部・長福寺境内の「出島のシイ」、その他代表的な35本の木々が掲載されました。地域の魅力を再発見しようとする、村の意気込みを感じる企画です。この中には、近年、市の指定天然記念物となった地域の宝「下大津のサクラ」も含まれています。現在は私が樹木医として世話をしており、感慨深いものがあります。
平成12年には、旧千代田町が「ちよだの木々」という冊子を発行しました。千代田地区の郷土研究会である史談会の皆さんが作成した「樹木台帳」所収の木々162本から72本を厳選し、森林総合研究所から招いた技官2人の現地調査を経て編まれた労作です。樹種や樹高などのデータ以外に解説もあり、千代田地区の木々を知るためのバイブルです。
このように紹介されてきた巨木・名木ですが、時間が経過し、順調に成長を続けている木もあれば、病気で枯死した木や伐採された木もあります。改めて、次代へと受け継ぐべき木々たちの現状を確認する必要があります。そのため、私たち市民学芸員の会では、資料に掲載されている木々の再調査を実施しています。応援をよろしくお願いします。また、他に素晴らしい木をご存じの方はご連絡ください。

問合せ:歴史博物館
【電話】029-896-0017

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