■海外からやってきた霞ヶ浦の大きなカメ~レンコン畑にカミツキガメ!?~
カミツキガメというカメをご存じですか?
名前の通り、かむ力がとても強いカメの1種で甲長が40~50cm程度まで成長します。昆虫の他、甲殻類や魚類、陸上の生物から植物など、あらゆるものを大きな口で捕食し活動しています。意外にも動きは俊敏で、下手に顔の近くに手をもっていくと、かまれて大けがをする危険性があります。
そんな彼らは、アメリカやカナダが原産地であり、本来は日本に生息していませんでした。日本へは、ペットとして輸入された個体が放棄され定着したと考えられており、霞ヶ浦付近でも確認されています。
現在、当館ではカミツキガメや近縁種(きんえんしゅ)のワニガメを飼育していますが、そのどちらも霞ヶ浦付近で発見された個体です。泥や砂の環境を好んで生活するため、レンコン畑や水路は、彼らにとって住みやすい環境になっています。レンコン畑で大きな岩と思って持ち上げると、カミツキガメだったということがあってもおかしくありません。
カミツキガメは現在、外来生物法により「特定外来生物」に指定されており、ペットとしての飼育はもちろん、生きたままの運搬なども厳しく禁止されています。見つけた場合は、不用意に触らず、当館または県生物多様性センター【電話】029-301-2940へご連絡ください。
問合せ:かすみがうら市水族館
【電話】029-896-0722
来月号は、雪入ふれあいの里公園によるコラムを掲載予定
<この記事についてアンケートにご協力ください。>