■多文化共生がつなぐやさしいまちへ
かすみがうら市に居住する外国人数は10年前と比較して81%増加しています。年々グローバル化が進む中、誰もが暮らしやすく健やかに過ごせる場所にしていくためには、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと(多文化共生)」を、一人一人が意識することがとても大切になってきています。
今回、かすみがうら市国際交流協会の協力のもと、市内に住んでいる外国人の方々にスポットを当てることで、私たち日本人が異国の文化や価値観を知り、社会の一体感と多様性を高められるきっかけになるよう特集記事を作成しました。市内で活動している国際交流協会の役割(P3)と外国人の方からみる本市の現状(P4~5)、そして市が行っている活動(P6~7)をご紹介しますので、ぜひお近くの外国人の方とご一緒にご覧ください。
○現在、市内に暮らしている外国人の数は
ベトナム・インドネシアなどの
アジアやブラジルを中心に国籍・地域も多様になり
約35か国・1,813人の
外国人が在住しています。
令和6年6月現在
1 ベトナム:415人
2 ブラジル:345人
3 インドネシア:232人
4 フィリピン:146人
その他:675人
■インタビュー1 「かすみがうら市国際交流協会」の会長に聞(き)ました
○かすみがうら市の外国人の現状
「かすみがうら市の人口に対する外国人の割合は4.76%で、茨城県44市町村のうち10番目に多い割合となっています。令和4年では1,300人ほどだった外国人数が、令和5年12月には1,800人を超え急増しています。増加した背景には、コロナが落ち着き、外国人が日本に来やすくなり神立駅周辺の企業が外国人労働者の受け入れを積極的に行ったことが考えられます」
○国際交流協会の役割と今後の展望
「私が国際交流協会を設立するきっかけとなったのが、下稲吉地区でPTA活動を行っていた時、外国籍の子どもが言葉の問題もあり高校へ行けずに卒業したことです。また、子どもが日本の教育制度を分かっていても、親が分からないこともありました。そこで、家族ぐるみで活動ができる国際交流会が必要と考え、交流会の活動を経て、令和4年4月に協会を設立しました。
現在は、月に4回の日本語教室と年7回程度の交流会を開催しています。日本語教室には『単純に日本語を学びたい』『就職のために日本語を学びたい』など、さまざまな理由の方がおり、協会では日本で生活する上で必要な『地域の日本語教室』を目指して活動しています。また、交流会では、他国の文化を取り入れた行事やバスツアーなど、いろいろな国の人と家族ぐるみで仲良くなれるような企画を計画しています。生活相談も随時行っており、外国人の方が『かすみがうら市に住んで良かった!』『かすみがうら市が第二のふるさと』と思えるように、今後も活動を続けていきたいと考えています」
○国際交流協会 会長 須永 和義(スナガ カザヨシ)さん
多文化共生のまちづくりを目指します!
令和元年5月に国際交流協会の全身となる国際交流会を創設。令和4年4月から協会となる。現在は会員100人(半数が外国人)で活動中。日本語教室・文化交流などの活動を通じて、多文化共生・国際交流のまちづくりを目指している。
○市国際交流協会では、文化交流を目的にさまざまなイベントを開催しています。
・バスツアー
・多文化交流カフェ
・かすみがうら祭でPR活動
問合せ:かすみがうら市国際交流協会
【電話】0299-37-7878
ホームページはこちら(本紙またはPDF版に掲載の二次元コードをご利用ください)
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