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【特集】姉妹都市福井県あわら市を紹介!

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茨城県下妻市

あわら市に行こう!
姉妹都市の福井県あわら市に北陸新幹線「芦原温泉駅」が設置され、東京からのアクセスが格段に向上したほか、有名観光地である金沢からも近いため、旅の拠点としても最適です。3回目となる今月号では、ますます便利になったあわら市の見どころや特産品などをご紹介します。

■紹介
あわら市を満喫できる!観光スポットを紹介

◆心も体もリフレッシュ!
あわら温泉
関西の奥座敷と呼ばれるあわら温泉では、各宿がそれぞれ趣向を凝らしたおもてなしをしています。源泉は74本あり、旅館ごとに温泉の泉質や効能が異なり、浴衣で温泉巡りを楽しんでみませんか。
○アクセス
・JR北陸新幹線「芦原温泉駅」から車で15分
・えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」からすぐ

◆サイクリングが楽しめる
北潟湖畔公園
大きな湖と真っ赤なつり橋と風車が見える風景の中で、湖畔をレンタサイクルでゆっくりと1周できるサイクリングロードや、足こぎボート、おもしろ自転車、バッテリーカーをレンタルすることができ、家族で楽しむことができます。
○アクセス
・JR北陸新幹線「芦原温泉駅」から車で20分
・えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」から車で20分

◆現代アートが森の中に点在
金津創作の森美術館
金津創作の森は、自然とのハーモニーの中で、心を動かし創る喜びを体感する人々のコミュニケーションの場です。季節毎に多彩な企画展を行うメイン施設の美術館アートコアやガラス工房、陶芸・ろうけつ染めなどの創作工房があり、自然の中でアートを楽しめます。
○アクセス
・JR北陸新幹線「芦原温泉駅」から車で6分
・えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」から車で12分

◆情緒豊かな道の駅
道の駅蓮如の里あわら
福井県と石川県の境に位置する道の駅で、福井県あわら市と石川県加賀市を中心とした新鮮な農林水産物、福井のご当地グルメ、特産の「とみつ金時」を使ったあわらならではのスイーツなど豊富にそろえています。
○アクセス
・JR北陸新幹線「芦原温泉駅」から車で15分
・えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」から車で16分

■戦国武将多賀谷氏について
第三回~関ケ原の戦いと多賀谷三経~
多賀谷重経は、慶長三年(一五九八)頃、家督を養嗣子宣家に譲り、慶長四年(一五九九)、下妻城下に覚心院を建立し、出家して「祥円」と号したといいます。宣家の家督継承により多賀谷氏は一層佐竹氏への従属を深めていきます。
重経が、宣家に家督を譲ったと考えられる慶長三年(一五九八)に豊臣秀吉が死去しました。それに伴い、中央の政局は再び動き始めます。その結果、慶長五年(一六〇〇)関ヶ原の戦いが勃発し、下妻・太田両多賀谷氏も明暗を分ける形となります。
下妻多賀谷氏の多賀谷宣家は、佐竹氏の与力であり、兄の佐竹義宣に属しました。佐竹義宣は、徳川家康の命により陸奥国南郷の赤館城(福島県棚倉町)に布陣しました。しかし、この時、佐竹義宣は、上杉景勝・石田三成と密約を固めていたと考えられています。残念ながら、この一連の動きの中で、下妻多賀谷氏がどのような軍事行動を取ったかは明らかではありません。
対して、太田多賀谷氏の多賀谷三経は、結城秀康の先陣として下野国大田原(栃木県大田原市)に出陣しました。結城秀康は、下野国宇都宮(栃木県宇都宮市)に在し、上杉景勝の南下を抑える重要な役割を担っていました。秀康の与力であった三経は対上杉氏の最前線に配置されたのです。
しかしながら、関東地方では合戦という合戦はなく、関ヶ原の戦いは終結します。
関ヶ原の戦い後、下妻多賀谷氏は二年後に、太田多賀谷氏はその翌年に下妻地方から離れることとなります。
関ヶ原の戦いの後、下妻多賀谷氏の多賀谷宣家は、兄、佐竹義宣が、現在の秋田県秋田市に移るとそれに従い、慶長十六年(一六一一)、現在の秋田県能代市(檜山地区)に配されました(一万石)。宣家は、檜山城下に下妻時代の菩提寺多宝院の住僧を招き、菩提寺として多宝院を建立しました。檜山の多宝院には多賀谷重経の木像が安置されており、佐竹義宣夫人(重経の娘)の寄進と伝えられています。
一方、父、重経から多賀谷領のうち岡田・豊田・下猿島郡などの領地を分与され結城氏の与力となった太田多賀谷氏の多賀谷三経は、慶長五年(一六〇〇)、関ヶ原の戦いの後、結城秀康が現在の福井県福井市に転封した際に従い、現在の福井県あわら市周辺に三万二千石の知行を得ました。しかし、その治世は短く、慶長十二年(一六〇七)、三経死去。その亡骸は、あわら市の専教寺に葬られました。
三経が亡くなってから長い年月を経た現在も、あわら市には、三経が領内経営のために普請したと伝えられる貯水池や、「ふたまたつつみ」が現存し、三経、善政の事績を今に伝えています。
また、三経のお墓は、あわら市の指定文化財になっており、多賀谷左近三経公奉賛会の皆様により維持管理がなされています。

【参考文献】
『下妻市史』下妻市、一九七九年
『下妻市史上』下妻市、一九九三年
『下妻市史料古代・中世編』下妻市、一九九六年
「多賀谷左近三経公墓所」多賀谷左近三経公奉賛会、二〇一三年
市村高男『足利成氏の生涯鎌倉府から古河府へ』吉川弘文館、二〇二二年

■第15回多賀谷時代まつりが開催
4月28日、多賀谷城跡公園で多賀谷時代まつりが開催されました。
遡ること約500年前、下妻を拠点としていた戦国武将多賀谷氏に焦点をあてた、下妻の歴史と文化に触れることのできるイベントです。
ステージでは出陣太鼓や応援団演舞が行われ、川越藩火縄銃鉄砲隊保存会による「火縄銃演武」では、銃声が響くたびに会場は大きな盛り上がりを見せました。

■紹介
あわら市の特産物
◆越前そば
越前そばは、そば殻までひいたそば粉を使い、黒っぽく太めの麺が特徴です。大根おろし入り出汁をそばにかけたり、大根のしぼり汁に醤油や出汁を加えたつゆに、そばをつけて食べます。

◆越のルビー
大きさがミニトマトとトマトの中間の「ミディトマト」。糖度8度前後と高い糖度が特徴で、ビタミンCやカルシウムなども多く含まれています。

◆とみつ金時
しっとりほくほくした味わいが特徴。とみつ糖蜜芋はとろける甘さで焼き芋にすると天然のスイートポテトのようです。

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