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自治体の皆さまへ

農業の未来をつくる(2)

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茨城県下妻市

■03 JA常総ひかり千代川地区青年部
関(せき)智也(ともや)さん(37)千石きゅうりとチンゲン菜を栽培しています
JA常総ひかり千代川地区青年部は、JA常総ひかりの千代川野菜集出荷所に出荷している若手農家で結成。45歳までを青年部としている。

◇どんな活動をしていますか?
青年部としては、勉強会や県外研修、小学生への収穫体験を行っています。そのほかにも、部員同士の仲を深めるため、スポーツ交流会やバーベキューを行い、市主催のEボート大会にも参加しました。
年齢層は幅広いですが、仲良く、和気あいあいと活動しています。

◇小学生への収穫体験は関さんのほ場で行われたんですね。
今年は、チンゲン菜の収穫を大形小学校の児童25人に、体験してもらいました。昨年から始まって今年で2回目になります。
1人1箱を収穫して、袋詰めから箱詰めまで一通り体験してもらいました。慣れない作業なので、最初は緊張している児童もいましたが、作業を進めていくと、楽しそうに収穫している姿を見て嬉しくなりました。

◇青年部の皆さんは仲が良いのですね。
アドバイスしたり、質問し合ったりして、切磋琢磨しています。部員間で経営のことも情報交換したりしていますが、自分だけでは分からないこともあるので、とても参考になっています。

◇就農されたきっかけは?
農家になろうと決めたのは29歳のときでした。農家になる前はサラリーマンで、工場で事務用の家具を作っていましたが、実家が農家で小さい頃から両親や祖父母を見ていたこともあり、いつかはやらなくてはいけないと思っていました。
20代のときは、農家になろうと思っていませんでしたが、夏の忙しい時期に実家へ帰ったら、祖母がとても疲れていて「このままでは良くない、手伝わなくてはいけない」と思い、30歳で就農しました。

◇農業を始めて一番印象に残っていることは?
約2年前の竜巻で、ビニールハウスが全壊してしまったことです。ハウスにきゅうりをぶら下げているので、ハウスの骨組みと一緒に持ち上がってしまい、きゅうりが高い所にぶらさがっていました。あと2か月くらいは収穫できたのに惜しい思いでした。
昨日まであったものが全て無くなっていて信じられない光景でした。
それでも奮起して、ハウスを自分たちで解体し、今では栽培ができるようになりました。

◇今後の目標を教えてください。
農業は休みがないというイメージがありますので、そういったイメージを変えていきたいです。色々な業種で働き方改革をしていますが、農業も同じようにしっかり休みが取れる、働きやすい環境にしていかないとこの先続いていかないと思います。
私は、自分の経営で働き方改革を進めることしかできませんが、自分が実践することによって、少しずつ広まっていって全体に良い影響を与えられたらと思います。

◇最後に美味しい作物を作る秘訣を教えてください。
愛情を持って育てることです。小さな苗が成長していくところを見ると「よく育ってくれたね」と思います。

■04 サレフト主にミニトマトを栽培しています
会長 倉持(くらもち)信也(しんや)さん(38)
独自の販売ルートを持った若手農家で結成。
名前の由来は「Shimotsuma Let’s Forword Together」の頭文字を取った。
人数:12人
年齢層:20~40代
結成年:令和6年

◇サレフト結成のきっかけは?
下妻CLSTのメンバーと、道の駅でイベント販売をさせていただいた時に定期的に行ってほしいと言っていただけたので、道の駅に出荷している若手農家を誘って新しいグループをつくろうと思ったことがきっかけです。
イベントへの出展や市内への販路を広げようと頑張っています。また、メンバーのほとんどがSNSを活用していて、SNSを通じてお客様や若い世代とコミュニケーションを取っています。

◇就農されたきっかけは?
義父母が農家で、楽しそうに農業をしている姿が印象的でした。義父母に「トマト栽培してみない?」と言われたことをきっかけに栽培してみたらすごく売れたんです。美味しいと言ってもらえたことも嬉しくて28歳で就農しました。

◇倉持さんが作るトマトはとても甘いですよね。
今シーズンの最高糖度は15度でした。
妻と2人で栽培しているのですが、ハウス内でけんかをすると酸っぱくなるという話を聞いたことがあるので、ハウス内ではけんかしないようにしています。

◇美味しいトマトを作るためにどんなことをしましたか?
トマト栽培を始めた年の翌年は、多く収穫できるように倍の面積で栽培しましたが、思っていたより収穫できませんでした。
中途半端に栽培していたらできるようにならないと思い、27歳で脱サラし、研修を受けました。
筑西市の協和地区に美味しいトマトを作る方がいることを知り、朝ハウスの前で待っていました。飛び込みで行ったので「誰だ⁉」と驚かれましたが、「今時珍しいから教えてやる」と言っていただけて、美味しいトマトを作る技術を教えていただきました。

■取材を終えて
美しい田園風景が広がり、素晴らしい農畜産物の宝庫である下妻ですが、抱える課題も多く、農家の悩みは尽きることはありません。
しかし、若手生産者がやりがいを持って農業に従事している姿をみて、下妻の農業の未来は明るい!とたのもしく感じました。新鮮で美味しい地場産品の数々を皆さんもぜひ味わってみてください。

■下妻市の農産物はここで買えます!
◇道の駅しもつま
場所:下妻市数須140
【電話】30-5294

◇やすらぎの里しもつま
場所:下妻市大園木2697
【電話】30-7660

◇下妻梨直売所(下妻育苗センター内)
場所:下妻市数須195
【電話】44-6035
※梨の販売時期のみ営業

道の駅しもつまのとなりです!梨が購入できます

問合せ:農業政策課

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