あけましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、令和7年の新春を健やかにお迎えのことと、心からお喜び申し上げますとともに、日頃より市政各般にわたり、深いご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、本市は昨年6月に市制施行70周年の節目を迎え、気持ちも新たに、持続可能なまちづくりのため新たな一歩を踏み出したところであります。
持続可能なまちとは、先人から受け継いだ、水と緑に恵まれたこの豊かな地域をさらに発展させ、ここで生活する人々が自分らしい暮らしを見つけ、下妻に「住んで良かった、これからも住み続けたい」と思えるようなまちであると考えています。また、下妻市で生まれ育った子どもたちが、この地を誇りに思い、いつまでも心の中に「大切なふるさと」として残り続けるまちが、未来に続くまちであると思っています。こうしたまちづくりを推進していくため、新しい年も果敢にチャレンジしてまいります。
■子どもたちのより良い教育環境を目指して
全国的に少子化が進展する中、いくつかの市立小中学校の規模が市の統合基準に近づいたことから、より良い教育環境の整備と充実した学校教育の実現のため、令和5年10月から「下妻市立小中学校適正規模適正配置検討委員会」において、学校の適正規模と適正配置に関する検討が重ねられています。
検討委員会においては、令和25年までの児童生徒数の推計に基づき、複式学級が編制される小学校や全学年が1学級で編制される中学校が現れる時期などが具体的に示され、市立小中学校の小規模化が進んでいる状況が確認されました。
学校の小規模化が進むと、学校に配置される教員数が少なくなりますが、特に中学校では、一部の教科に担当教員が配置されなくなるなど、教育上の課題が生じてきます。
学校は、子どもたちの未来を育む大切な場所であるとともに、地域コミュニティの中心としての役割も担っていることから、学校のあり方については、今後も慎重に議論を進めていきたいと考えています。
■子育て支援の充実に向けて
令和6年度から、さらなる子育て支援の拡充を図るため、保育園等の保育料を減額し、子育て世帯への経済的負担の軽減に努めているところです。
また、保育環境の整備を推進するため、国の就学前教育・保育施設整備交付金を活用し、下妻保育園の民営化に伴う新園舎の建設に対する補助を行い、計画では令和7年度中に新しい園舎が完成することから、保育環境の充実が期待されます。
今後も、誰もが健やかに暮らせる「安心なまち」を目標に掲げ、子ども・子育て支援に向けた取り組みを総合的に推進し、切れ目のない支援を続けてまいります。
■災害への備え
昨年の元日に発生した能登半島地震から一年が経ちました。私たちは普段、あっという間の一年だったなどと何気ない挨拶を交わしますが、大切な方を亡くされ、今なお避難生活を余儀なくされている人々や不便な生活が続く方々にとりましては、長く苦しい、悲しみの一年だったのではないかと心が痛みます。
さらに、復旧・復興が進む最中の9月には、追い打ちをかけるかのように、奥能登豪雨に見舞われ、私たちは自然の脅威にただただ肩を落とすしかありませんでした。
しかしながら、こうした災害は遠い地の話ではありません。決して他人事ではなく、明日は我が身に起こり得ることとして捉え、「備える」ことが大切なことです。
近年、我が国ではひとたび災害が発生すると大規模化する恐れがあることから、災害が発生したことを想定し、一人ひとりが自ら防災に取り組む「自助」と、地域や身近にいる人同士が一緒に取り組む「共助」、国や自治体が取り組む「公助」のそれぞれの強化と連携が重要であると再認識しています。
市民の皆さまにおかれましても、自分の生命、家族の生命、大切な人の生命を守るためにどのような準備が必要なのか、どうか身の回りの「備え」から始めていただきたいと思います。市といたしましても、今年度中にすべての基幹避難所の備蓄倉庫をすべて2棟となるよう整備を進めているところであります。
災害に強い「安全なまち」を着実に目指してまいります。
■魅力あふれるまち・しもつま
本市の魅力発信のため、昨年新しく市のPR動画を作成し、市のホームページやYouTube等で公開しています。
見慣れた風景でも、映像をご覧いただくと我がまちの素晴らしさに改めて気づかされます。ぜひ、ご視聴いただければ幸いです。
水と緑に恵まれたこの豊かな自然を活かし、これからも活力と魅力あふれるまちづくりを推し進めてまいります。
結びに、本年が皆さまにとりまして、健康で幸多き年となりますことを心からお祈り申し上げ、年頭のあいさつといたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
下妻市長 菊池博
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