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自治体の皆さまへ

16年間を振り返って 退任のごあいさつ

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茨城県五霞町

前五霞町長 染谷 森雄

4月30日の任期満了をもちまして、4期16年間にわたる町長職を退任いたしました。平成19年5月より第20代目の五霞町長に就任し、今日まで町民のみなさまには公私ともに格別のご支援、ご厚情を賜り、無事に職責を果たすことができましたことに、心より厚く御礼を申し上げます。
町長就任にあたっては、「人の和」を大切にし、本町の良さである人との「絆」をまちづくりのキーワードとして、「みんなが安心安全に暮らせる五霞町」の実現に向け全力で町政運営に努めてまいりました。
まず、就任直後の最重要課題は、財政の健全化でした。公平な町民サービスを維持しながら、一方で高金利の地方債を低利率で借り換えし借入残高を減少させるとともに、自らの給料カット、各団体補助金のカット等、みなで痛みを分かち合って、2年間で危機的状況を乗り越えることができました。
インターチェンジ周辺開発につきましては、平成21年に当時の本県選出である郡司彰農水省副大臣にご指導頂き、準工業用地として当初の構想から20年余りの年月を経て、国の許可をいただくことができました。本町のさらなる地域の振興・発展の拠点として、五霞インター周辺開発が着工され、圏央道五霞インターチェンジが開通した事によって産業立地の優位性も飛躍的に高まりました。
そして、最も苦慮したことは「東日本大震災」です。本町においても、かつてない震度5強を記録し、屋根瓦の損壊等の物的被害が多く発生しましたが、幸いにも人的被害はありませんでした。この震災により人間の知識や進歩の儚(はかな)さと、底知れぬ自然の脅威を改めて実感させられました。また、令和元年の台風19号による集中豪雨により、本町で初めて全住民へ避難勧告を発令しました。町長としての責務を果たす使命感と自らの判断の重要性を痛感しました。この災害対応で大きな教訓を得たことが思い出されます。
退任を迎える今、町長としてやり遂げられなかった事業もあります。まちづくりにはゴールはありません。今後は後を継ぐ人が立派に完成してくれるものと確信していますので、町民のみなさまには一層のご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
この「ふるさと五霞」で本当に多くの人と語らい、県内及び近隣の自治体首長、また、県町村会長として全国各県の町村会長と交流を深めることができましたことが、私の大きな宝となりました。16年間の長きにわたり、町政の舵取り役という重責を務めさせていただきましたことを誇りに思い、町民のご厚情に改めて厚く御礼を申し上げ、退任のあいさつといたします。

◆染谷町政16年間の主な出来事や取り組み
▽平成19年(2007年)
・第20代五霞町長に就任。染谷町政スタート
・地域防災計画・地震ハザードマップ・職員初動対応マニュアル作成
・第3子以降へ就学祝金交付

▽平成20年(2008年)
・山王地区河川防災ステーション工事完了
・学童保育を小学校6年生まで拡充

▽平成21年(2009年)
・妊婦健診の無料受診回数を拡充
・第2期五霞町障害福祉計画策定

▽平成22年(2010年)
・第5次五霞町総合計画策定
・消費生活相談窓口を開設

▽平成23年(2011年)
・東日本大震災発生。五霞町では震度5強を観測
・子育て応援ブックの作成・配布
・五霞みずべ公園開園

▽平成24年(2012年)
・五霞町イメージキャラクター『ごかりん』誕生
・指定避難所である公共施設へ太陽光エネルギーの設置
・災害時応援協定締結(境町・野田市・九十九里町)
・五霞町史刊行

▽平成25年(2013年)
・五霞町コミュニティ交通実証運行開始
・県内初の共同運営による基幹業務システム構築
・道の駅ごかリニューアル工事

▽平成26年(2014年)
・東・西小学校にタブレット端末・電子黒板・無線LAN設置
・全国初の民間データセンター設置型受託庁方式の戸籍システム運用(県内5市町で協定書締結)

▽平成27年(2015年)
・圏央道五霞IC開通
・中央公民館耐震化工事・講堂天井改修工事実施
・五霞町結婚支援員連絡会を設置

▽平成28年(2016年)
・住民票の写し等コンビニ交付サービス開始
・五霞町コミュニティ交通『ごかりん号』本格運行
・消防団へトランシーバー等を整備

▽平成29年(2017年)
・茨城県町村会会長に就任(在任5年6か月)。国・県等に対する各種要望活動を実施
・マイナンバーカード広報大賞総務大臣表彰を受賞
・「情報・防災ステーションごか」完成
・小中学校の全教室へエアコン整備

▽平成30年(2018年)
・子ども見守りスクールガード開始
・町内全域の防犯灯をLED化
・「ごかっ子応援プロジェクト」出産祝い金・小学校等入学祝金支給
・埼玉県の3市2町と結婚支援広域連携協定を締結

▽令和元年(2019年)
・五霞誕生130周年記念式典開催
・『いきいき茨城ゆめ国体』炬火リレー・五霞町ウオーキング大会開催
・台風19号による集中豪雨で初の避難勧告発令
・高齢者社会参加促進「いきいき活動ポイント事業」を実施
・町公式ホームページを全面リニューアル

▽令和2年(2020年)
・第6次五霞町総合計画策定
・役場庁舎等の複合化基本構想を策定
・五霞IC周辺地区土地区画整理事業完了
・小学校統合および小中一貫教育基本方針を策定
・子育て世代包括支援センター「八っこ」設置
・水害時一時避難所(山王)を整備
・Street sports park GOKA完成

▽令和3年(2021年)
・関東町村会会長に就任(在任1年)
・全国町村会財政委員会副委員長に就任(在任1年10か月)
・ごかみらい地区開発事業で約2億円の税収確保と1,000人規模の雇用を創出
・統合後の小学校名を「五霞小学校」に決定
・風水害想定の自家用車による避難訓練を実施
・ごかりんクラブアプリ運用開始
・幸手境線バイパス(令和橋)開通
・新型コロナワクチン集団接種を実施
・新型コロナウイルス感染症対策で臨時交付金を活用して住民生活・地域経済を支援

▽令和4年(2022年)
・町道5号線(幸主地内)開通
・移動スーパーがスタート
・家庭教育支援チームが文科大臣表彰
・3年ぶりにふれあい祭りなどのイベントを開催

▽令和5年(2023年)
・区域指定制度導入
・ラジコンパークGoka完成

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