『母子健康手帳を活用しましょう』
母子健康手帳は、妊娠届を提出すると、市町村の窓口でお子さん1人に1冊ずつ交付します。昭和17年に妊産婦の健康管理を目的につくられた妊産婦手帳が、改正を重ねられ、今の手帳になっています。
手帳の前半は、赤ちゃんがお腹にいるときから大人になるまでの、大切な健康の記録となります。成長曲線や予防接種など、小学生中学生になっても記入することができます。
手帳の後半は、妊娠中から産後までのこと、新生児期からの育児のアドバイスや離乳の進め方など要点がまとめられて書かれていて、携帯できる育児の教科書となっています。心配なことがあったら、ネット検索する前に、一度、手帳を開いてみてください。解決の手助けになると思います。
妊婦さんには外出時は必ず手帳を携帯するように、交付時にお伝えしています。緊急時、手帳があれば、妊婦であること、妊娠の週数や経過が一目瞭然です。また、「妊婦自身の記録」というページもあり、その時々の気持ちや健診のときに聞きたいことなど書き留めておくことができます。
お子さんが生まれてからは、健診の結果が記入され、成長の記録になります。お子さんのページにもママ・パパの記入欄があります。子育て中に感じた気持ち、大きくなったらお子さんに伝えたいことなど、書いておいてください。
母子健康手帳には、ママ・パパに自由にたくさん書き込んでほしいと思います。楽しかったこと・うれしかったこと、イラストを描いたり写真を貼ってみたり、日記のように書き込んでみてください。大きくなったお子さんに渡したとき、大切なメッセージになります。子育て中に感じた気持ちを、忘れずに伝えることができるはずです。
(健康福祉課 保健師)
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