~役場・町民一体となって「正しくおそれて」地震に備える~
11月24日、全国で繰り返し発生する大規模地震の発生に備え、関東地域で大規模な地震が発生した場合を想定し、役場の地震災害に対する災害対策能力の向上、町民の地震災害に対する備えの向上を図ることを目的として『地震防災訓練』を実施しました。
主な訓練は、「災害対策本部会議訓練」「初動情報収集訓練」「住民避難・避難所開所等訓練」「炊き出し訓練」の4つの訓練を実施するとともに、指定避難所として(株)染めQテクノロジィ、社会福祉法人 五霞愛隣会と協定調印式をおこないました。
◆≪災害対策本部会議訓練≫
今回の訓練では、役場初のブラインド訓練を実施しました。この訓練により災害対策本部長以下職員は刻々と変化していく状況の中で、限られた情報を分析し人命救助活動等の地震災害における災害対処要領を訓練しました。
ブラインド訓練とは、「目の見えない」状態のことをいい、災害訓練の方法として取り入れられている手法です。訓練の要領や訓練時の情報を事前に訓練を実施する側に伝えず「ブラインド状態」にコントローラー(訓練を組み立てる側)からプレーヤー(訓練実施する側)に対して被害状況等を与えてその結果、情報を「分析」し「考え」、「行動」させる訓練方式です。
「実際・実践的訓練」として色々な機関等で実施されています。
◆「いのち」守る情報収集を目指して≪初動情報収集訓練≫
災害発生直後の混乱の中、正確かつ迅速に情報を収集し、「人命救助」を始めとする、被災者に必要な支援を実施するため、事前に耐震基準等を調査して地震に対する脆弱性を評価し、ドローンにより空中から、公用車により地上から実際的な情報収集訓練を実施しました。
●デジタル化が進む災害対策本部
・ドローンによる≪初動情報収集訓練≫
・発災直後にドローンのライブ映像により町内全景を確認
・地震発生後、速やかに実施された本部長からのYouTubeによる町民へのメッセージ動画配信
◆マイナンバーカード、スマートフォンを活用した安全・利便性の向上≪住民避難・避難所開所等訓練≫
町では令和6年6月に実施した水害における避難力強化訓練から「マイナンバーカード」を使用した災害時避難所への入所の『受付簡略化』『安否確認』の要領の検証訓練を進めています。
また今回、新たな試みとして「スマートポスト」を使用して『安否確認』『被災者ニーズの把握』のため検証を実施しました。
◎「スマートポスト」につきましてはP18デジタル推進トピックスに掲載していますのでご確認ください。
◆災害関連死防止の備え≪炊き出し訓練≫
災害時避難所で大きな問題は「災害関連死」です。過去の災害では地震等で直接亡くなる方を上まわる例も報告されています。この中でも「温かく栄養のある食事」はとても重要だと言われています。このため町では避難所で温かい食事を災害時に提供できるように今回初めて「災害時協力協定」の枠組みを活用し、さまざまな方の協力を得ながら、炊き出し訓練を実施しました。
◆≪災害時における支援協力に関する協定締結式≫
災害時の施設の避難所利用について、(株)染めQテクノロジィおよび社会福祉法人 五霞愛隣会と協定を締結しました。
・(株)染めQテクノロジィ…指定避難所
・社会福祉法人 五霞愛隣会…福祉避難所
●今回の訓練にご協力いただきました、地域、企業、団体のみなさまに心より感謝申し上げます。
▽お米、お肉、野菜等たくさんの食材を提供していただきました
災害時物資提供の協定事業者:茨城むつみ農業協同組合 五霞支店
▽荷物を降ろすプラットホームを工夫してもらいました
災害時輸送等支援の協定事業者:株式会社新幸運輸
▽おいしい豚汁と災害時炊出し袋で調理したごはんを作っていただきました
災害時ボランティア:地域赤十字奉仕団(民生委員児童委員協議会)、食生活改善推進会
▽30個の段ボールベットを提供いただきました
訓練時物資提供:大王パッケージ株式会社
◆五霞町防災アプリは登録はお済みですか
町では現在、災害時に町民のみなさんの「安否確認」や「必要な救援物資のニーズ把握」のためスマートフォンアプリ「スマートポスト」の導入を進めています。ぜひ登録をお願いします。
お問い合わせ:生活安全課 防災G
【電話】84-3618(直通)
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