■「もったいない」が動く
昨年はたくさんのイベントを開催することができました。多くの町民の皆さんの記憶に残る2023年であったかと思います。
企画・運営・実行された担当者、参加者の皆さますべてに感謝いたします。おかげ様でその盛況ぶりに驚くばかりです。一方で、コロナ禍で3年間のブランクがあり、先頭に立つ方が大変なご苦労をされたこともうかがっており、重ねて感謝の気持ちでいっぱいです。
ところで、私の仕事はさらにここからになります。大事に育ててきたイベントの数々を産業振興にきちんとつなぎ、町を活性化させることです。この仕組みをつくり上げることが、これまでなかった発想になります。「イベントをやりました。たくさんの皆さんが参加してくれました」「やってよかった」これで終わったらもったいないです。ここに産業振興を結びつけ、雇用の場を作り、お金を生む。そして、町が賑わい、活性化する。ここまでもっていく考えです。そのためには、企画力、実行力、探究心、資金、そして何より熱意のある人材が必要となります。
そのような大きな取り組みを今の行政組織が進めるとすれば、法律の壁や専門知識、人材の配置等の壁があり、スピード感が出ないという問題にぶつかった時、私は一つの決断をしました。「町に町民の方が望むことをやり切る組織を作ろう」という考えです。この町には農業という大きな武器がある。これも今のままではもったいないです。新しいものに挑戦したいという熱意のある若者がいる。経営の知識を持つ賢者もいる。ふるさと納税による資金力も得た。そして、何よりも町民の皆さんから町の変化を望むという声がある。条件は備わっていると思います。
これまで行政が踏み込めなかった場所に会社(地域商社)ならスピード感を持って行けるのではないか。一つとして、八千代町の課題であった農業の六次産業化(つくる、加工する、販売する)を大きく前進させることが可能となります。これは、経済の活性化を意味しますので、大きな期待があります。以前コラムで「夢」としたのは、「地域商社」をつくるというものでした。町の活性化と人材育成を目指します。新年の努力目標です。
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